OP戦開幕13連敗の中日は11連敗の近鉄と直接対決で・・・1985年を振り返る
阪神は9日のヤクルト戦に敗れて球団ワーストのオープン戦開幕8連敗となった。オープン戦開幕からの連敗を振り返ると1985年の中日が13連敗を記録。さらに、この年は近鉄も開幕11連敗している。近鉄が連敗を止めたのは中日との直接対決。オープン戦とは思えない熱気に包まれた試合だった。 【写真】オープン戦開幕8連敗の阪神 岡田監督の表情もさすがに暗い 中日が開幕9連敗、方や近鉄が11連敗の状況で迎えた直接対決は3月22日。舞台は静岡だった。オープン戦ながら、近鉄・加藤英が敬遠されるなど、まさに両チームとも一歩も引かない攻防。そして決着はあまりにもドラマチックだった。 中日がスコア5-2の3点リードで迎えた九回裏の近鉄の攻撃。近鉄が3点を奪い同点に追いついて、なおも続いた2死満塁からバンボが左中間へ勝ち越しサヨナラ打を決めた。 試合終了後、ヒーローのバンボは「ベンチがこんなに興奮したのは初めてだ」とコメント。一方、敗れた中日・山内監督は半ば放心状態で「情けないゲームや。勝てない同士は面白い試合をする」とのコメントを残している。 なお、両チームの連敗の経緯は以下の通り 【中日】 2月23日・広島戦 ●2-5 2月24日・広島戦 ●2-5 3月2日・広島戦 ●2-3 3月3日・ロッテ戦 ●7-9 3月10日・南海戦 ●5-7 3月12日・阪急戦 ●1-5 3月15日・ロッテ戦 ●2-3 3月16日・日本ハム戦 ●5-6 3月18日・西武戦 ●6-8 3月22日・近鉄戦 ●5-6 3月23日・近鉄戦 ●1-2 3月24日・近鉄戦 ●1-2 3月29日・阪急戦 ●2-3 3月20日・阪急戦 ○23-5 【近鉄】 3月2日・大洋戦 ●3-5 3月3日・大洋戦 ●2-8 3月5日・南海戦 ●0-2 3月6日・南海戦 ●0-6 3月7日・ヤクルト戦 ●2-8 3月8日・ヤクルト戦 ●3-8 3月10日・日本ハム戦 ●5-8 3月12日・西武戦 ●4-9 3月13日・大洋戦 ●1-5 3月16日・巨人戦 ●0-1 3月18日・南海戦 ●1-8 3月22日・中日戦 ○6-5 ちなみに、この年のリーグ戦順位は中日が5位、近鉄が3位だった。