センバツ21世紀枠特別選考委員に元NHKアナウンサー小野塚さん
第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、阪神甲子園球場)を主催する毎日新聞社と日本高校野球連盟は14日、21世紀枠3校を選ぶ21世紀枠特別選考委員を、元NHKアナウンサーの小野塚康之さん(64)に新たに委嘱したと発表した。同日にオンラインで開かれた第2回運営委員会(委員長=宝馨・日本高野連会長)で承認した。 小野塚さんは東京都出身で、1980年にNHKに入局。甲子園では86年センバツを皮切りにテレビやラジオで春夏通じて300試合以上を実況した。 2007年夏の甲子園決勝では、佐賀北の副島浩史が八回に逆転満塁本塁打を放った後に「あり得る最も可能性の小さい、そんなシーンが現実です」と実況して話題になるなど、高校野球ファンに広く知られる。19年にNHKを退局し、現在は「野球実況家」として活動している。 この他、21世紀枠9校と都道府県高野連からの推薦校124校の計133校(前年比1校増)が出場候補校として承認された。出場32校を決める今月28日の選考委員会は昨年に引き続きオンラインで実施する。 出場校が大会前に実施している甲子園練習は行わない。大会中の試合ごとの間隔は、前回は感染症対策でベンチの消毒作業などのために10分長い2時間40分に設定したが、実績を踏まえて昨夏の全国選手権から2時間半に戻しており、センバツも同様の2時間半とする。小中学生をバックネット裏に招待する「ドリームシート」や近畿2府4県の小学生を対象に募集していた始球式は中止。京都市在住のデザイナー、佐川明日香さんが制作した優勝、準優勝、参加章の各メダルも決まった。【藤田健志】