【広島】床田寛樹が大トリ更改 球団日本左腕27年ぶり開幕投手へ「簡単に負けるつもりもない」
広島床田寛樹投手(29)が16日、マツダスタジアム内の球団事務所で“大トリ”の契約交渉を行い、5000万円増の年俸1億5000万円で更改した(金額は推定)。 2年連続2桁、チーム最多タイの11勝にも「正直もっとできたと思う。イニングも、もう少し投げられた。しっかり9月に投げ切れていればもうちょっと結果が付いてきていたと思う。来年は勝負どころで頑張れるように」と満足はしていない。 今季は前半戦まで9勝の安定感でチームをけん引し、7月31日DeNA戦ではリーグ最速で2桁勝利に到達した。8月28日中日戦では早くも自己最多に並ぶシーズン11勝目を手にしたものの、その後は登板5試合白星なし。4連敗でシーズンを終えた。それだけに“銭闘”態勢で臨むはずだった契約交渉も「最後4連敗したので、何も言えない」と白旗。球団からの提示額に、素直にサインした。 2年連続2桁勝利で左腕エースの座を確立し、来季は大黒柱と期待される。開幕投手について「別にそこまで(こだわりはない)。いい投手はたくさんいるので」と謙遜しながらも「簡単に負けるつもりもない。キャンプが始まったときに争いに加われるようにしたい」と言い切った。大瀬良や森下にも1歩も引かない。オフは平均球速アップを目指してトレーニングを重ね、広島の日本人左腕では98年大野以来となる大役を目指す。【前原淳】