JFEエンジ、廃棄物ケミカルリサイクル技術開発。積水化学工業と共同・237億円の支援受諾
JFEエンジニアリング(社長・大下元氏)は15日、積水化学工業と共同で提案した廃棄物ケミカルリサイクル技術開発が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション(GI)基金事業に採択されたと発表した。事業期間は23~30年度で、8年間で事業費全体の7割弱に相当する約237億円の支援を受ける。 小型炉を用いた開発や大規模実証試験を実施。JFEエンジは廃棄物を高温でガス化し、高品質な合成ガスを取り出すガス化改質技術の確立を目指す。廃棄物を合成ガスなど基礎的な化学品原料に変えて取り出す「ケミカルリサイクル」の新手法で、長年の運転実績を持つサーモセレクト方式のガス化溶融炉の技術を応用する。 取り出した合成ガスは、持続可能な航空燃料(SAF)の原料や水素源として活用できる見通し。積水化学は精製合成ガスを高収率でエタノール化する技術の開発を担当する。