W杯最終予選 中国vs日本の主審は〝いわくつき〟男 中国は歓迎「大きな後押し」
日本代表は19日にアモイで北中米W杯アジア最終予選中国戦に臨む。ホームで行った9月の対戦では7―0で大勝しているが、中国メディア「捜狐」は、自国ホームで日本を迎え撃つメリットのほかに、主審にアドバンテージありと主張した。 【写真】警備員とトラブルになる中国サポーター この一戦で主審に起用されるのは、ムハンマド・タキ氏。同メディアは「中国代表にとって大きな後押しとなるだろう。タキ氏は2019年の中国スーパーリーグで審判を担当した経験があり、中国のサッカー環境に精通している」と指摘した。 さらに「(10月の)アジアチャンピオンズリーグ・エリートの1次リーグで、上海申花が川崎を2―0で下した試合で主審を務め、特に重要なファウルを指摘し、秩序を維持するという点において、タキ氏が大きな影響を与えることになるだろう」。〝重要なファウルの指摘〟とは、上海申花―川崎戦で前半5分にFWマルシーニョにレッドカードを提示した場面だが、当時物議を醸す判定となっていた。 ちなみにタキ氏は日本が関わる代表戦でも主審を務めたことがある。2020年1月、U―23アジア選手権1次リーグで日本とカタールが対戦したときにも主審を務め、退場とPKで不可解判定を下した過去がある。 前半アディショナルタイムにMF田中碧と相手選手の接触をスルーしたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で、オンフィールドレビューを経て田中を一発退場に。さらに後半では、MF斉藤未月がペナルティーエリア内で相手選手を倒したとしてPKを与えたが、微妙な状況でVARの介入もオンフィールドレビューを行わず、そのままの判定としていた。 そのほかの日本戦も担当したが、すべて日本にとって不利な判定を下したわけではない。ただ、圧倒的戦力差がある中で中国サイドは、プラス材料探しに躍起なのかもしれない。
東スポWEB