横浜流星、NHK大河「べらぼう」京都で撮影開始「朝からエンジン全開」
俳優、横浜流星(27)が21日、京都市右京区の松竹京都撮影所で行われた2025年1月5日スタートのNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜後8・0)の京都ロケ取材会に出席した。 【写真】ボクシングのプロテストに合格した横浜流星、共演の佐藤浩市を相手にミット打ち 江戸時代中期に浮世絵師の喜多川歌麿らを見いだし、東洲斎写楽を世に送り出したことで知られる快男児・蔦屋重三郎の人生を描くオリジナル作品。脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」を手掛けた森下佳子さんが担当し、〝江戸のメディア王〟として時代の寵児(ちょうじ)になった「蔦重」こと重三郎を横浜が体現する。 ドラマは5月27日に関東近郊で収録が始まり、蔦屋重三郎役で大河初出演の横浜は15日に京都でクランクインした。 「蔦重でいるので、蔦重でいればいいのか、横浜流星でいればいいのか戸惑いがある」と、取材会に扮装のまま現れた横浜は、「(1話の)冒頭から撮れたのですごく気持ちが入った。京都という空気がきれいで自然に囲まれながら蔦重として生きていて、これから1年半、蔦重とともに成長していけたら」と抱負を語った。 舞台でこそ時代劇の経験はあるが、撮影開始から1週間。「自分自身、久々のドラマなので撮影スピードに驚いてます。このスピードについていきながら、スケールの大きなセットなど昔ながらの感じを味わえるのは初めて」と、まだまだ手探りの毎日が続いている。 役についても「度胸も責任感も、ダサさもあって、すごく人間臭い男。内面の部分は共感できるところがたくさんある」とする一方で、「表面の部分は自分と正反対。自分も陰な方ではないけど、底抜けに明るい。あんなに顔の表情がコロコロ変わるタイプではない。そこはいつも、朝からエンジン全開でやってます」と明かした。 タイトルに掛け、インしてからの〝べらぼうな出来事〟について問われると、1話冒頭の大火シーンの撮影と即答。 「この暑い中で火事。メチャクチャべらぼうだなって思いましたけど、そのおかげで、必死さが無意識に出たので助かりました」 大河ドラマで江戸時代中期を描くのは初めて。「ちょっと前が『大岡越前』で、少し後が『遠山の金さん』のあたり。時代劇ファンには楽しんでいただける世界観」と制作統括の藤並英樹氏。
横浜も「初めてだからこそ、そこに挑戦できるのはうれしい。コロナとかでエンタメが落ちているときにお話をいただいて、エンタメをもっと豊かにしたいと思った。見てくださる方の心が豊かに明るくなればいいな、と。そのために全力で」と完走を誓った。