年々早まるビアガーデン その理由とは?/愛知
ここ数年、春から始まるビアガーデンが増えている。屋外という開放的な空間で、気の知れた仲間たちとビールを飲むビアガーデンは、もはや“夏の風物詩”ではないのかもしれない。 早期開催の傾向は、東京、大阪、名古屋とエリアを問わず見られる。近年は5月から開催する会場が多く、4月開催の会場もちらほら。2014年、名古屋で4月からビアガーデンを開催している3会場に状況を聞いてみた。 ■進化するビアガーデンはプラスアルファがポイント 今年最速のスタートを切ったのは、4月4日から営業している「マルエイ屋上 栄ど真ん中ビアガーデン」(名古屋市中区)。広報担当の山中弥生さんは、「バイキング形式のバーベキュースタイルを基本に、3メーカー7種類のドリンクが飲み放題です。土日と祝日は昼営業“昼ビア”も行います。お子様用のイスもあるのでファミリーもぜひ」と話す。 「炭火バーベキューと4メーカー11種類のビールに加え、毎日開催する専属アイドルユニット・マイちゃんアミちゃんを中心としたステージイベントが好評です!」と話すのは「ビアガーデンマイアミ名古屋栄店」(名古屋市中区)の中村武路さん。マイアミは名古屋のビアガーデンの代名詞的存在で、今年は4月11日から営業している。 4月24日から柳橋市場の屋上でビアガーデンをスタートした「市場直結! 柳橋ビアガーデン」(名古屋市中村区)には、なんと生け簀が登場。支配人の木野一邦さんは「ビュッフェコーナーや有料の屋台コーナー、特選スイーツもありますが、一番のウリは市場直結ならではの鮮度抜群の刺身です!」と熱く答えてくれた。
■ビアガーデン担当者が語る、4月開催の理由 各会場とも、飲み放題と食事に独自のサービスを添えて差別化をしている様子。 では、なぜ早期開催なのか? 「ビアガーデン初開催の2012年は、5月から9月の営業期間を予定していましたが、好評のため終了を1か月延長しました。2013年は前倒しをして4月15日から営業。今年は新年度がスタートする4月ということも踏まえ、歓迎会の時期に合わせてさらに早めました」と話すのはマルエイの山中さん。 柳橋の木野さんは「一番の理由は、お客さんの声に応えたかったからです。毎年、“もっと早めてよ”という要望が多いんですよ。また、栄エリアにある他店のスタート時期も考慮しました」。 マイアミの中村さんは「早期開催のお得な料金でビアガーデンを体験していただき、夏の最盛期にも再度来店してもらうため」と、ビジネス展望ものぞかせた。 そろそろ歓迎会は落ち着くものの、気候がおだやかなこの時期にビアガーデンを楽しむのもオツだ。ビールをはじめとした種類豊富なドリンク飲み放題に、プラスアルファの新たな試み、早期のお得なキャンペーンなど、上手に利用すれば、夏以上に楽しめそうだ。 (編集プロダクション エディマート/礒永遼太)