【星野源さん】騒動を完全否定...SNS投稿の法的責任は?弁護士解説「ポイントは同定可能性」拡散した人たちは?「単純リポストとコメント付きリポスト...危険性が高いのは単純リポストの方」
Qでは名誉毀損が成立した場合はどうなるのでしょうか? ---刑罰として名誉毀損罪になった場合は、3年以下の懲役や50万円以下の罰金ということになってきます。今回の内容が投稿されてしまえば、星野源さん自身も仕事を失ったりスポンサーを失ったりとか、ファンの方がとても傷つくということがあり得る。実際に過去を見てみると、週刊誌報道によって活動を休止した方もいらっしゃるわけですよね。ただ他方で、やっぱり仮に内容が真実ならばどうなんだろうということは忘れちゃいけないと思います。この投稿がウソなんだという決めつけはまだできないと思うんですね。なのでやはり、どちらが本当なのかという中立的な視点で見ることが大事で、これが本当なんだということを前提にいろんなSNSでポストしてしまうこと、これが非常に見ている側としてはリスクが高いということになってきますね。
投稿を拡散した人は?推測を投稿した人は?
Qこの騒動について投稿を拡散をしてしまったという方もいるかもしれません。今回のインフルエンサーの投稿や誹謗中傷を拡散した人はどうなるのでしょうか? ---まず拡散、いわゆるリポストについて、これ裁判所はまったく2つの見方をしています。まずは単純リポスト、いわゆるリツイートをした場合ですね。あともうひとつはコメント付きリポストをした場合。これまったく分けて考えるんですよ。一番危険性が高い、名誉毀損なんだというふうに言われかねないのが、この単純リポストの方です。裁判所の考え方としては、単純リポストするということは“元の内容について賛同的だからリポストしたんでしょう”というふうに考えることもあって。そうなってくると、元のポストが名誉棄損に該当するとなってくると、そのリポストした人も名誉棄損になるってことがあり得るんですね。他方でコメント付きの場合、この場合には例えば仮に“不倫をしているならばそれは酷いことだよね”とかっていう意見を言うための前提としてリポストしている場合には、これはどういうふうにコメントをつけたか、これが問題になってくる傾向にあるというところですね。