シリア・アサド大統領 首都ダマスカスから離れたか
内戦が続く中東シリアのアサド大統領が、首都ダマスカスから離れたとロイター通信が8日、伝えました。 ロイター通信が複数の軍高官の話として伝えたところによりますと、シリアで独裁政権をしいているアサド大統領が、航空機で首都ダマスカスから離れたということです。行き先は不明だとしています。 またアサド政権と対立する反政府勢力の一部はすでにダマスカスに入り郊外にある刑務所を制圧して囚人を解放したと主張しているということで、アサド政権軍が展開している兆候は見られないとしています。 これに先立ち、反政府勢力は、第3の都市で交通の要衝のホムスを制圧したと発表し、首都ダマスカスへの攻勢を強めていました。 ロイター通信は、欧米の高官らの話として、「来週中にもアサド政権が崩壊する可能性がある」と伝えていて、事態は緊迫の度を増しています。