傍聴席は町民で満席 “パワハラ”疑惑の東郷町長 不信任案は「否決」
中京テレビNEWS
27日朝、自ら車を運転し登庁した、東郷町の井俣憲治町長。自身の“パワハラ”疑惑を巡り、不信任案が審議されます。可決された場合は、議会の解散か、自身の失職か。判断を迫られることになります。
問題が明らかになったのは11月13日。井俣町長が“自分の声”だと認めたのは、ある音声データ。 そこに記録されていたのは、強い口調で職員に向けられた言葉。パートの仕事を見下すような発言も。 明るみになったきっかけは、職員主導で行われた町長のパワハラ疑惑に関するアンケート。 回答した72人のうち、半数以上が「町長からハラスメントを受けた、または見た」と答えていました。 問題発覚の3日後、井俣町長は記者会見を開きパワハラ発言をおおむね認め謝罪。職員との距離の近さから、“ジョークを挟んだ会話”の中で出た言葉だったと釈明しました。
しかし、その後も新たな音声が。今度は病気で手術を控えた職員に対して、手術前の人に投げかけるものとは思えない、“不謹慎”な言葉。さらに、“職員の保険金で新たな人を雇えないか”と発言。 この職員は井俣町長から日常的にパワハラを受けていたため、自分を守るために録音したといいます。 この問題を受け、井俣町長は自身の報酬の一部をカットする意向を示し、進退については、第三者委員会の検証結果を待って判断すると表明。 一方、一部の議員が、井俣町長の不信任決議案を提出。議会で審議されることになりました。
そして迎えた27日、議場には、16人すべての議員が。町長の不信任案を審議する臨時議会が始まりました。 議場の傍聴席には、採決を見届けようと訪れた町民で32席が満席に。 抽選に外れた約30人も別室で審議を見守ります。議会の冒頭で町長は… 井俣憲治町長: 「私自身が引き起こしましたハラスメント案件におきまして、議員の皆さま、町職員の皆さま、東郷町に関係する全ての方に対しこの場を借りて改めて謝罪させていただきます」 改めて問題を謝罪しました。