「危なかったんだな」大分川で水かさが急激に増し一時氾濫のおそれ 氾濫注意水位の4.22M観測
大分放送
台風による激しい雨の影響で29日、大分川は下流の水かさが急激に増し、一時、氾濫への注意を呼びかける水位に達しました。 【写真を見る】「危なかったんだな」大分川で水かさが急激に増し一時氾濫のおそれ 氾濫注意水位の4.22M観測 29日午前8時ごろ撮影された大分川下流の映像では、濁流が押し寄せ、河川敷が見えなくなるほど、水位が上昇しています。 (流域に住む大分市民)「うちから川が見えるんですけど、このまま雨が降り続けると、土手のわき道から水が漏れたりとかを考えると危険かなと感じた」 一夜明けた30日、川は通常の水位に戻っていましたが…。 (吉田キャスター)「こちらの河川敷では、上流から流れてきたとみられる大量の木やゴミが打ち上げられていて、濁流の激しさを物語っています」 河川敷に残された多数の漂流物。この様子を目の当たりにした近くの住民も。 (住民)「丸太とか木のくずとか、河川敷に集まってて危なかったんだなと思いました。今回は結構ひどかったんだなと」 台風の雨で29日の大分川下流では午前8時ごろから水位が急激に上昇。午前8時40分には5段階のうち、2番目の注意情報、氾濫注意水位となる4.22メートルを観測しました。しかし、その後、雨が弱まったことから水かさは急激に減少し、正午過ぎには注意を呼び掛ける水位を下回りました。 大分河川国道事務所では今回は激しい雨が長時間続くものではなかったため、最大級の警戒レベルには達しなかったと分析。そのうえで下流域で川が氾濫すると被害が広範囲に及ぶことが予想されるため、災害時における水位の急激な変化に注意してほしいと呼びかけています。
大分放送