街路灯設置へ 西条・丹原西中の生徒5人奔走 全校調査や通学路見回り、市基準合う3ヵ所選定(愛媛)
愛媛県西条市丹原町で、学校の通学路に街路灯を設置する検討が進んでいる。調査やアンケートを実施するなど中心となって動いているのは丹原西中学校の生徒で、地元住民と行政が素早く呼応。中学生の行動が社会を動かす原動力となっていることを地域全体が実感している。 きっかけは市が8月に開いた中学生議会だった。同校からは3年生5人が参加し、通学路の安全を取り上げた。代表して横山妃桜さん(14)が街路灯やガードレールがない場所への対応を質問。市側は「現地の状況を調査し、街路灯の設置を検討したい」と応じた。 後日、市の担当者から「街路灯をどこに設置してほしいか」という問い合わせがあり、5人は設置に向けて調査を始めた。全校生徒や保護者にアンケートをし、暗くて危険といった意見が出た場所を歩いて夜間の様子を見て回り、市の設置基準に合う3カ所を選定した。行政が設置する街路灯のほかに自治会などが設ける防犯灯があることも調べ、説明資料にまとめた。
愛媛新聞社