患者、医師双方の時間短縮 大阪・河内長野市が遠隔診療実験
住民の2割超が75歳以上という高齢化が進む大阪府河内長野市は、新型コロナウイルスの流行を受け、高齢者への遠隔診療に関する実証実験の報告書を19日までにまとめた。 医師からは音声だけではなく、画面越しに患者の様子を見られるのはよいとの意見が出た。一方で通信状態が悪く音声と映像にずれが出て診察できないケースや、現地で撮影と同時に患者の服を脱がせるなどの介助が必要になることもあり、看護師の手が機器でふさがり診療に支障が出ることがあった。 結果を受けて市は24年度の実証実験から、眼鏡のように装着して映像と音声のやりとりができる「スマートグラス」の導入を決めた。