なぜU-22日本代表で久保&堂安は機能しなかったのか?
久保が気丈な言葉とともに前を向けば、堂安は森保監督が掲げる金メダル獲得という目標に対して、試合中に「どうなのだろう」という半信半疑な思いを抱いてしまったと打ち明けている。 「そうした状況でこういう結果と内容となってしまったことには、本当に危機感しかない。改善しなければいけないところがたくさんあると、今日の試合をポジティブにとらえてしっかりやっていきたい」 今後のU-22代表は、来月28日にU-22ジャマイカ代表とのキリンチャレンジカップ2019(トランスコスモススタジアム長崎)、来年1月にはAFC・U-23選手権(タイ)と戦いが続く。久保や堂安らヨーロッパ組の参戦は、シーズン中という事情と相まって未知数の部分が大きい。 惨敗というどん底を味わわされた以上は、もうはい上がっていくしかない。自国開催の五輪がもたらすプレッシャー、という呪縛を振りほどいていけるのかどうか。U-22代表をけん引する存在であることが証明された2人の今後が不透明ななかで、東京五輪世代の心の強さが問われる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)