投資は常に「選択」の繰り返し! 投資の基本を改めて確認しよう
2024年のスタートと同時に始まった新しいNISA制度ですが、この機会に投資を始めたという人も多いでしょう。 投資を始めたころは、購入した商品の価額が上昇を続けていたため楽しかった人も、最近は上がったり下がったりの繰り返しで思うような価額になっていない、という声も聞きます。 そこで今回は、改めて、投資とはどういうものなのかを確認しましょう。
投資とは
昔の日本では金銭教育はほとんどなく、「投資は悪だ」といったようなイメージを持つ高齢者世代の人も多く、その高齢者世代に育てられた40・50代もまた、投資を敬遠しがちで、なかには「お金に執着している人と思われたくない」という人もいます。 ただ、最近では、このような考えを持つ人は少なくなり、投資のイメージは変わりつつあるようです。 実際に投資とはどういうことかと言うと、「株式」「債券」「投資信託」などの金融資産の価値が上昇することを期待してお金を投じることです。以前は、この「期待」が「お金もうけ」を連想させ、お金に執着している人、つまりお金にいやしい人と思われたためか、「投資は悪」のイメージとなっていった側面もあるようです。 しかし、投資には「お金もうけ」だけではなく、もう1つの側面があることを忘れないでください。投資は「応援」という側面もあるのです。株式を購入することで○○会社を応援する、国債を購入することで国を応援する、投資信託を購入することでその分野を応援する、といったことです。 投資は、自分自身のお金を増やしてくれるという魅力とともに、応援という気持ちを伝える手段であることも覚えておいてください。
投資信託は投資のプロが作った商品です
金融資産の代表的なものと言えば、「株式」「債券」「投資信託」です。「株式」は、○○会社を応援します、という意味でその会社を選んで購入します。「債券」は、国や地方公共団体(会社が発行するものもあります)を応援します、という意味でその国等を選んで購入します。 つまり、自分自身で「選ぶ」という作業をする必要があり、自分自身でその株式や債券が上昇するかどうかを判断して選ばなければいけないため、投資を始めたばかりの人にとっては難しい作業となることも多いです。 そこで「投資信託」という商品が作られました。投資信託は多くの「株式」や「債券」の中からいくつかの株式や債券をプロが選んで1つの商品としてまとめたものです。そのため、少しの手数料はとられるものの、初心者にとっての選択の難しさはなくなったわけです。 しかし、投資信託(公募投信)の数も5980本(2024年3月末時点)となっています(※)。この多くの投資信託の商品の中から1つの商品を選ぶことは、難しい作業と言えるでしょう。そこで、投資信託の基本的な選び方についてお伝えします。