祝島で「神舞」8年ぶり 山口県上関町18日まで 人口減受け日程短縮
山口県上関町の離島、祝島で千年以上の歴史を持つ大祭「神舞(かんまい)」が16日、3日間の日程で始まった。4年に一度の祭りは、2020年の前回が新型コロナウイルスの影響で中止になったため8年ぶり。伝統行事の復活を見ようと全国各地から大勢の人が訪れた。 【写真】8年ぶりの神舞に向けて櫂伝馬船の練習に励む住民たち 初日は大分県国東市から神職たちを迎える入船神事があった。住民や帰省した若者たちが櫂(かい)伝馬船や漁船に乗り込み、沖合で御座船と合流。約20隻が連なって祝島港近くまで航行し、「ホーランエー」のかけ声とともに海上で3周すると見物客から大きな拍手が湧いた。神職たちは上陸後、「仮神殿」とした祝島小体育館で神楽の演舞をした。 島の人口減少を受け、祭りを主催する祝島神舞奉賛会は期間を従来の5日間から短縮し、仮神殿も造らず開催。17日は岩戸、夜戸神楽があり、18日は神職たちを送る出船神事がある。
中国新聞社