善行感謝状を受けた（左から）川上智恵子さん、前田早苗さん、永松幸一さん＝都城市役所

　都城工業高等専門学校（宮崎県都城市）であったクラス対抗バレーボール試合中に倒れ、心肺停止状態に陥った学生に的確な救命措置を施し、後遺症を残さなかったとして、市と市消防局は９日、同校関係者３人に善行感謝状を贈った。 夜の満員電車内で目の前の男性が嘔吐。汚れと恐怖で動けなかった私を助けてくれた大学生男女に「ありがとう」を伝えたい　鹿児島市の女子高生

　保健室看護師の川上智恵子さん（５７）、前田早苗さん（３９）と副校長の永松幸一さん（５０）。 　５月、保健室に駆け込んできた学生から、倒れた学生の氏名を聞いた川上さんと前田さんは、すぐ備え付けの自動体外式除細動器（ＡＥＤ）を持って現場の体育館に駆け付け、永松さんと協力して迅速な１１９番、ＡＥＤ装着、胸骨圧迫を行った。学生は約３週間後に退院した。 　前田さんは「駆け込んできた学生が、不整脈を持つ傷病者の名前まできちんと伝えてくれたので、迷わずＡＥＤを持って行く判断ができた」。川上さんは「後遺症を残さず処置できて本当によかった」と語った。 　同校では今回の事案を教訓に、一部学生だけに行っていた救急救命講習を２年生全員を対象に実施することを決めた。