「ガキ使」での黒塗りメイク“再放送”で見せた日テレのスタンス
昨年大みそかに日本テレビ系で放送された「ダウンタウンのガキの使いやあらへんでSP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」における「ダウンタウン」の浜田雅功の“黒塗りメイク”が物議を醸している。 「ダウンタウン」らレギュラー出演メンバーが、新人アメリカンポリスになるという設定の中、浜田が米人気俳優エディー・マーフィー主演の映画「ビバリーヒルズ・コップ」のパロディーとして顔をメイクで黒色に塗って登場したことに対して、一部から人種差別と捉えられかねない、文化的配慮が足りないといった批判の声があがった。
ベッキー騒動は本人が感謝の言葉を口にしたことで沈静化!?
同番組については、一昨年に不倫騒動で世間を騒がせたタレント・ベッキーが禊(みそぎ)という名目で女性キックボクサーに尻を蹴り上げられるドッキリシーンに対しても、「笑えない」、「暴力的すぎる」などといった意見が一部から出ていた。 その後、当事者のベッキーが今月6日深夜に生出演したJFN系列FMラジオ番組「ミッドナイト・ダイバーシティー~正気のSaturday Night」内で、「年末のバラエティー番組の代表格なので、そこに出演させてもらってうれしかったです。逆ドッキリされるっていうのもね、タレントとして本当にありがたかったなと思います」とコメント。 自ら番組に出演できたことに対する感謝の言葉を口にして“火消し”に動いた結果、こちらの騒動については沈静化しつつある。
日テレサイドは完全版でも再放送
一方で、浜田の黒塗りメイクに関しては、米ニューヨーク・タイムズといった海外メディアも報じるなど騒動は拡大しており、一部では国際問題に発展しかねないといった報道も。 そうした中、日テレは6日に放送した同番組の完全版でも、浜田の“黒塗りメイク”姿を再度放送し、注目を集めた。 同局のバラエティー番組に携わる放送作家は語る。 「浜田さんの“黒塗りメイク”姿をあえて再度放送したのは、やましいところはない、非を認めるつもりはないという日テレサイドの主張の表れでしょう。実際のところ、当初から浜田さんや番組サイドに差別の意識はなかったでしょうし」 バラエティー番組における“差別表現”に関する騒動といえば、昨年9月にフジテレビ系で放送された「とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP」に 登場したキャラクターの「保毛尾田保毛男」騒動が記憶に新しい。 同キャラクターについて、LGBT関連団体など一部から批判の声があがったことに対して、同局の宮内正喜社長は定例会見の席で「これは30週年スペシャルで、30年間で作り出してきた色々なキャラクターで展開をしたわけですが、もしその時代が違っていて、不快な面をお持ちになった方がいたことは、テレビ局としては大変遺憾なこと。謝罪をしないといけない」と陳謝した。