交通科学博物館 52年間の歴史に幕
大阪府港区の交通科学博物館(館長:兵東勇)が4月6日に閉館し、半世紀以上に渡る歴史に幕を下ろした。最終日となったこの日、閉館を惜しむファンがオープン前から詰めかけ、開館時には約250人が列を作った。そのため開館時間も通常より約35分早い9時25分(通常開館は10時)となった。最終日の来館者数は1万43人 で、JR になって以降、最多だった(国鉄時代 には、1972年の 『鉄道100年 きしゃぽっぽ展』に1万2342名が来館)。 1962年1月21日に開業した同博物館は、52年間でのべ1811万3433人が入場している。この日は閉館セレモニーのほか、山陽新幹線公式キャラクター「カンセンジャー」ステージ、JR西日本吹奏楽団による演奏会などが行われた。多くのファンが別れを惜しみ、閉館時間も通常の17時30分より、39分延長となった(18時9分閉館)。 交通科学博物館の施設跡地は、隣接する弁天町駅との一体で整備が検討されている。また、同館に展示されていた車両や収蔵資料は、京都市の梅小路蒸気機関車館の隣接地に新たに建設される「京都鉄道博物館」に移設される予定。京都鉄道博物館は2016年春に開業する。