川田利明、セカンドキャリアは「0点以下、マイナス点」 プロレス四天王が今はラーメン店の店主
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全日本プロレスなどで活躍したプロレスラーで、現在は東京・世田谷区でラーメン店『麺ジャラスK』の店主である川田利明さん(60)にインタビュー。今年で開店から15年目を迎える川田さんに、セカンドキャリアとして選んだラーメン店のこれまでの道のりと苦労を伺いました。 【画像】“プロレス四天王”小橋建太「がんを一つのきっかけとして第二の青春を走っていけたら」
■「絶対にやらないほうがいい」経験から語る逆説ビジネス本
今回文庫版として発売された『プロレスラー、ラーメン屋経営で地獄を見る』は、“10年続くラーメン屋は1割、開業から3年以内に8割はつぶれる”ともいわれるラーメン業界で、今年15年目を迎える川田さんが、「ラーメン屋は絶対にやらないほうがいい」と言うほど過酷だった日々をつづった、逆説ビジネス本となっています。 川田さんは、1982年に全日本プロレスに入団。同年、冬木弘道戦でデビューし、1994年には全日本プロレスの象徴ともいえる三冠ヘビー級王座を獲得しました。全日本プロレスでの川田さん、三沢光晴さん、小橋建太さん、田上明さんの激しい闘いは“四天王プロレス”と呼ばれ、ファンを熱狂させました。現在はプロレスラーとしてはリングから遠ざかり、2010年に自身のニックネーム“デンジャラスK”にちなんだ名前のラーメン店『麺ジャラスK』をオープンし、店主を務めています。
■ラーメン店を始めたきっかけ
――セカンドキャリアとして飲食店、ラーメン店を選んだきっかけを教えてください。 同じ業界でずっといた人が亡くなって、自分がこのまま続けていっても、ずっとできるわけじゃないし、そういう(試合中の)大きな事故もあるんじゃないかということもある。高校時代からその人を追っかけて、ずっとプロレスに対してはやってきた部分があったので、そういう自分の目標みたいなのが少し薄れてしまったので、何かほかにできることはないかなって。 たまたま、(以前はラーメン店だった)この物件が長い間空いていたので、じゃあラーメン店をやってみようかなって。それが最大の間違いだったというか。普通なら自分が何かをやりたいから、そのことに対して物件を探して、じゃあ始めようというのが普通、飲食店に限らず、ほかのものでもそうだと思うんですけども、「ここが空いたから、ここに合うような、前の業種をじゃあやってみようか」って。自分なら何をやってもある程度ならできるんじゃないかなっていうのが、大きな間違いでした。