大会史上最多14度の優勝を誇るラファエル・ナダルが1回戦で敗退 最後の全仏の可能性
◆テニス ▽全仏オープン 第2日(27日、パリ・ローランギャロス) 【パリ27日=吉松忠弘】4大大会歴代2番目の22度の優勝と、大会史上最多14度の優勝を誇るラファエル・ナダル=スペイン=が1回戦で敗退。ナダルの庭と呼ばれた全仏の赤土が最後となる可能性が高まった。世界ランキング4位のアレクサンダー・ズベレフ=ドイツ=に3-6、6-7、3-6のストレートで敗れた。 昨年の全仏をけがで欠場し、今年での引退を示唆していた。しかし、引退を明言しておらず、この日も「これが最後かどうかは分からない。戻ってくる可能性は高くはないが、100%(ないわけ)ではない。今日、引退すると言ってない」。そして、「今の目標は、同じ会場で行われるオリンピック」と、2008年北京大会でシングルス金メダル、続く2016年リオデジャネイロ大会でダブルス金メダルを獲得した五輪に焦点を絞る。 また、「すべては五輪を見てから。戦えるレベルにあるかどうかをチェックして、自分の気持ちにも向き合う」という。完全に引退かどうかは、それ以降の決断になるという。 この2年、両足首、腹筋、股関節と、次々と故障が襲い、「まるでジャングルで戦っているみたい。ある日は蛇にかまれ、次の日は虎とかね」と苦笑いだ。まずはオリンピックにすべてを注ぎ込む。そのために、7月1日に開幕するウィンブルドンは欠場の意向だ。
報知新聞社