【祝20周年】ミュージカル『テニスの王子様』が時代を超えて愛される理由とは?今牧輝琉・山田健登・高橋怜也「できない自分に負けない」
卒業する青学(せいがく)は「誰のことも置いていかないチーム」
──ところで、山田さん・今牧さんら青学(せいがく)キャストは、今回のミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン Dream Live 2024~Memorial Match~(以下『ドリライ』)をもって『テニミュ』4thシーズンを卒業されます。ぜひ、おふたりのことが大好きな高橋さんから、おふたりや青学(せいがく)の魅力を教えていただきたいです。 高橋 あははは! 「大好き」って。まあ、正解です(笑)。そうだなぁ……。みんな、仲がいいよね、青学(せいがく)って。だからこそワンチーム感が舞台上でもあるし。で、これはちょっと健登贔屓のコメントになっちゃうんですけど、そこまでまとまってるのって、健登の引っ張る力が素晴らしいからだと思うんです。 山田 おお~。ニヤニヤしちゃう(笑)。 高橋 もちろん輝琉も、ほかのみんなも素晴らしいんですけど、健登って歌がものすごく上手なんですよね。健登にはその強さがあるからこそ、みんなもついていくというか。それも、手塚に圧倒的なテニスの実力があるから部員がついてくるっていう原作の青学(せいがく)の構図と同じなんです。今『ドリライ』の稽古で『テニミュ』4thシーズンの全校が集まっているんですが、中でもやっぱり青学(せいがく)が一番まとまっているなと感じます。 今牧 うれしい! でも、僕も自分で青学(せいがく)って本当に仲がいいなって思います。歴代、こんなに仲がいい青学(せいがく)っていたのかな?って思うくらい。全員がお互いに対して思いやりがあるのもいいところです。 ──青学(せいがく)が今みたいに仲よくなったのは、何かきっかけがあったのでしょうか? 山田 公演を重ねていくなかで徐々に……って感じです。最初はみんな違う方向を向いていてバラバラで。でも、僕的にはそのバラバラさがいいなと思ったんです。一人ひとりの個性が強いってことだから、それってすごい魅力だなと思って。「やるときはやる」っていうスイッチさえちゃんと持って、目指すゴールだけ共有しておけば、普段はバラバラでもいいのかなって。それぞれの個性は残したまま、目指している場所はみんな一緒になったのが、今の青学(せいがく)だと思います。 今牧 だって、稽古がない日でも常に誰かがメッセージグループを動かしてるんですよ。それを見て「俺たち本当に仲がいいな」と思って。それに、誰のことも置いていかないんですよ。素敵なチームだと思います。 高橋 本当にすごい。だって、氷帝はメッセージグループ、全然動かないよ。 今牧 いや、動かそうよ(笑)。 高橋 で、なんか動いたなと思ったら、栗ちゃん(樺地崇弘役の栗原 樹さん)が「最新スケジュールです」って、更新された稽古のスケジュールを送ってくれる。あんまり更新されてない日でも、ほぼ毎日ちゃんと送ってくれる(笑)。 山田・今牧 あはははは!(笑) 山田 役のまんま、しっかりしてるなぁ(笑)。 ──絶賛稽古中の『ドリライ』ですが、現時点でどんな公演になりそうですか? 山田 ひと言でいうと、お祭りですよね。『テニミュ』4thシーズンに出演してきた学校が全校そろうというだけで迫力もすごいので、まずはそれを感じてほしいです。 今牧 稽古場が同窓会みたいな感じですよ。 高橋 確かに、青学(せいがく)にとっては特に同窓会だよね。僕は稽古で初めて会うキャストの子が何人かいて。立海の切原赤也役の木村聖哉くん。彼も初めて会ったんですが、なんかおもしろい匂いがします。 山田 確かに、怜也くん好きそう(笑)。 今牧 あとは、詳しくは言えないんですが、ファンの方が見たら絶対に「キャー!!」ってなる演出があります! 山田 昔からのファンの方も喜んでくれる公演になっているんじゃないかなと思います。 高橋 そうだね。テニミュシリーズ20周年だからこその『ドリライ』になっていると思います。20周年の締めくくりみたいな公演になるんじゃないかな。 山田 『テニミュ』を観たことない原作ファンの人にもぜひ来てほしい。きっと楽しんでいただけると思います。 今牧 大人数のキャストでお送りする大迫力のステージになっていると思います。僕個人としては「僕のすべてを観てください」って感じです。ぜひ、楽しみにしていてください!
文=井上明日香