【祝20周年】ミュージカル『テニスの王子様』が時代を超えて愛される理由とは?今牧輝琉・山田健登・高橋怜也「できない自分に負けない」
キャストと演じるキャラが似ているのはなぜ?
──確かに『テニミュ』の歴代キャストのみなさんは、どのシーズン、どの公演を観てもハマり役だと感じます。もともとキャラに似ている人がキャスティングされることが多いんでしょうか? 全員 ええ~、どうだろう……! 山田 少なくとも僕に関しては、(素の性格は)手塚とは真逆の人間です。じゃあなぜ僕が選ばれたんだろう?と考えて、手塚は僕に足りないものを全部持っているからこそ、このタイミングで出会えたんだなと思うようになりました。これから先の僕の人生に必要なことを、手塚部長から教わっているなと思うんです。たとえば手塚部長には「油断せずに行こう」というセリフがあるんですが、僕はめっちゃ油断しちゃうタイプなので……。 高橋 あははははは!(爆笑) 山田 この先の僕の人生のテーマです(笑)。 高橋 でもさ、健登ってチームをまとめるのめっちゃうまいじゃん。ミュージカル『新テニスの王子様』(以降『新テニミュ』)The First Stageのときも、『テニミュ』3rdシーズンから続投している隆ちゃん(前田隆太朗・切原赤也役)からまとめ役に任命されてたし。あれはもともとの気質ではないの? 山田 全然!もともと所属していたグループの中でも最年少で、引っ張ってもらう側でした。でも、僕の場合は始まりがよかったのかもしれないです。最初に出演したのが、先輩キャストや経験者も多い『新テニミュ』で、そこで「チームをまとめるにはこうやればいいんだよ」と教わったので。もし『テニミュ』4thシーズンがスタートだったら、もっともがいていた気がします。 ──今牧さんは、自分とリョーマは似ていると思います? 今牧 どうだろう? 高橋 リョーマでしょ、輝琉は。 今牧 確かに、そもそもの性格に似ている部分はあったのかもと最近思うようになりました。というのも、僕もリョーマと同じで、あまりほかの人に影響されないというか……。人に興味がないわけではないけど、みんなが気になるようなことが気にならないんですよね。 山田 なるほど 高橋 で、僕は跡部とはまったく似てなくて……。 山田 嘘つけー! そのまんまだよ(笑)。 高橋 いや、元々は違ったけど、似てきたんだと思う。これは俺だけじゃなくほかのキャストにも感じることなんですが、最初から似てる部分もあったとは思うけど、やっぱりこれだけ公演を重ねると似てくるんだなって。 山田 跡部に寄っていったんだ(笑)。 高橋 氷帝のチームメイトを見ていても、それぞれ素の雰囲気がキャラに似てる人が多いなと感じるんです。それがもとからの性質なのか、演じるうちに似てきたのかは人それぞれなのかもしれないけど。 今牧 やっぱり、両方あるんじゃないかな? 高橋 そうだよね。キャラの核の部分と、演じているキャストの核の部分が似てるのかもしれない。 今牧 ほかの原作のある作品に出演することもあるけど、ほかの作品ではそこまで“似てくる”感覚はなくて。やっぱり『テニミュ』は別格な気がします。公演日数が多いからキャラでいる時間が長いのも理由なのかも。