インドで儲ける企業に目を向けない投資家の損失 株式投資するならこれからの新興国で動く企業が鍵だ
私は2007年にTOTOの中国工場に見学に行きました。TOTOはトイレの国内シェア6割、温水洗浄便座(ウォシュレットはTOTOの商標)では5割を占めています。 先のユニ・チャームの例のように、中国でのウォシュレットの伸びにも期待しましたが……現実はそこまで甘くありませんでした。 当時中国では、そもそもウォシュレットという製品が認知されておらず、絶対に必要な紙おむつや文房具と違って、なくても問題ないものだったため、普及するのに時間がかかってしまったのです。
ただ、2024年4集秋号の四季報では「中国は市況低迷続くが、米州はウォシュレットが活況」「米州ではウォシュレットの普及加速へ販促策強化」とコメントされていて、やはり中国は予想した通り伸びませんでしたが、アメリカについては「普及加速」とのことで期待できます。
渡部 清二 :複眼経済塾 塾長