（左から）杉浦太陽、佐野智樹さん、村上佳菜子

杉浦太陽と村上佳菜子がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより」（毎週日曜 7:30～7:55）。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。 8月18日（日）の放送テーマは、「明るい未来を創る！GX（グリーントランスフォーメーション）」。経済産業省 環境政策課・佐野智樹（さの・ともき）さんをゲストにお迎えして、カーボンニュートラル実現のために不可欠なGXについて伺いました。

◆カーボンニュートラル実現のカギを握る「GX」とは？

私たちの暮らしを支えているエネルギー源は、石油や石炭などの化石燃料が中心です。化石燃料は消費するときにCO2を大量に排出しますが、CO2をはじめとする温室効果ガスが地球温暖化の最大の原因となっています。 化石燃料に頼らずに、太陽光や水素といった自然環境に負荷の少ないクリーンなエネルギーの活用を進めることで、CO2の排出量を減らしていく。また、そうした活動を経済成長の機会にするために、世の中全体を変革していこう、という取り組みを「GX（グリーントランスフォーメーション）」と言います。 ちなみに、カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させて、排出量を実質ゼロにすることを目指す考え方で、この実現のためにGXを進めていく必要があります。なお現在、世界146ヵ国が期限を設けてカーボンニュートラルの目標を掲げており、日本も2050年までに実現することを国際的に約束しています。 佐野さんは「GXは安定したエネルギー供給を大前提としたうえで、単にCO2の排出量を削減することを目標にするのではなく、これを良いきっかけとして経済成長と産業の競争力の強化をともに目指してくことがポイントです。その実現に向けて、経済産業省だけではなく環境省や国土交通省なども含め政府全体でタッグを組んで、GX投資支援策をはじめ、さまざまな取り組みを進めているところです」と声を大にします。