辺野古総工費は「回答困難」 防衛相、軟弱地盤対応で膨らむ
4日の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設計画が議題に上った。軟弱地盤への対応で1兆円弱に膨れあがった総工費を巡り、立憲民主党の辻元清美氏はさらに増える可能性があるとみて追及。木原稔防衛相は「予断を持ってお答えすることはなかなか困難だ」と答弁した。 移設計画では、埋め立て予定地に軟弱地盤が見つかり、総工費が当初の約2.7倍の約9300億円に膨らんでいる。辻元氏は(1)埋め立てに必要な土砂量の16%しか投入されていない(2)それにもかかわらず、既に4312億円を支出している―と強調。「いくらかかるのかも分からずに工事をしている」と批判した。