共和党予備選でトランプ元大統領に立ち向かう唯一の女性候補、51歳のニッキー・ヘイリーとは?
この共和党の指名候補者は数週間にわたり人気が上昇している。かつての大統領で世論調査の大本命のドナルド・トランプにとって懸念材料となっているのだろうか? 【写真】トランプ元大統領、不倫疑惑の"ポルノ女優"の素顔とは? 常に男性を大統領候補に指名してきた共和党の中、今年、予備選に立候補している唯一の女性、それがニッキー・ヘイリーである。4人の立候補者のひとりには前アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプも含まれているが、1月15日からアイオワ州で始まった共和党支持者にとってニッキー・ヘイリーは女性の選択肢である。異例のプロフィールにより、彼女は象徴的存在になっている。 "白人の高齢男性クラブ"と表現される共和党の中で、51歳のニッキー・ヘイリーは、人口統計学的にアメリカを代表する新たな支持層を体現している。
新たなスター
2回のテレビ討論が彼女の台頭を後押しした。「罵詈雑言や妨害が飛び交う中、ニッキー・ヘイリーは共和党予備選の他の候補者の中で、対立候補よりも真面目で有能、そして断固とした態度を示した」と仏日刊紙『フィガロ』のアドリアン・ジョルメは10月にワシントンでこう語っている。 ドナルド・トランプ元大統領のもと、アメリカの国連大使を務め、二度も州知事に選ばれたこの女性は非常に有力なカードを持っていると言える:なぜなら、彼女は行政権力の経験と、多くの新大統領が就任時に初めて直面する外交政策の事案に対する深い知識を、めずらしく持ち備えているのだ。 このことは、共和党予備選の他の候補者、例えば若いインテリ大富豪のヴィヴェック・ラマスワミやフロリダ州知事のロン・デサンティスとは一線を画している。ドナルド・トランプに代わる「共和党」の候補者と長い間考えられていたロン・デサンティスは、最近ではニッキー・ヘイリーの支持が上昇し、ロン・デサンティスは世論調査で急激に後退している。彼女は前大統領に次ぐ2位に登場することが多くなり、支持率も上昇している。予備選で最初に投票が行われたアイオワ州では、ドナルド・トランプが選挙を大きく制し、投票総数の50%以上を占め、ロン・デサンティス(21%)とニッキー・ヘイリー(19%)を抑えた。