ウクライナサッカー英雄支援訴え 「母国の状況伝えるのが使命」
【キーウ共同】ウクライナサッカー界の英雄で、同国協会のアンドリー・シェフチェンコ会長(47)が20日までに首都キーウ(キエフ)で共同通信の単独インタビューに応じ、ロシアの侵攻を受ける「母国の状況を伝えるのが私の使命だ」と述べ、国際社会に支援を訴えた。パリ五輪やサッカーのワールドカップ(W杯)などへの「ロシア選手の参加は容認できない」とも強調した。 2022年2月のロシアによる侵攻開始後、シェフチェンコ氏は自身の知名度を生かして、国内外からの支援金を募る取り組みを進めている。 ウクライナでは侵攻により約500のスポーツ施設が破壊されたとされる。シェフチェンコ氏は、自ら東部ドネツク州などを訪れ、被害の状況を確認していると述べた。 ロシアの政治指導者が「ウクライナはロシアの一部」と主張し、東部・南部の併合などを正当化していることに対し、シェフチェンコ氏は「全く別の国だ」と一蹴。侵攻で皮肉にも「世界中が両国の違いを理解することになった」と語った。