【プレビュー】波に乗る両者によるマドリードダービー開催…バルセロナは復調なるか | ラ・リーガ
2023-24シーズンのラ・リーガ第23節が日本時間2月3日から2月6日にかけて開催。今週末に行われる今節の注目試合を紹介する。 ■アラベスvsバルセロナ 先日、チャビ監督が今季限りで退任することが発表されたバルセロナ。退任表明後の初戦は前節で、オサスナと対戦した。しかし、パフォーマンスの改善はピッチ上で見られず。途中出場のヴィトール・ロケが決勝点を挙げたが、薄氷を踏む勝利となった。 加えて、フェラン・トーレスやジョアン・フェリックスといった攻撃の主要キャストが負傷で離脱。アラベスは現在3連勝中であり、ホームでは5勝1分け4敗と手堅いパフォーマンスを続ける。それだけに、バルセロナは今節も苦戦が予想されるだろう。 ■ジローナvsレアル・ソシエダ 今季はラ・リーガいや欧州を騒がせるサプライズとなっているジローナ。その勢いに衰えは見られず、前節もセルタに1-0と勝利。リーグ戦では14試合無敗を継続している。レアル・マドリードがついに消化試合をこなし、首位の座を明け渡すことになったが、挑戦者であるジローナにとっては追う立場のほうが気楽なはず。まだまだラ・リーガの優勝争いを盛り上げてくれることを期待したい。 対して、昨季チャンピオンズリーグ出場権を勝ち取ったレアル・ソシエダは現在6位。4位バルセロナとは11ポイント差で昨季からのパフォーマンス低下は否めない。1月に入ってからはトラオレと久保建英の離脱もあり、特に勝ちきれない試合が続き、コパ・デル・レイでは準決勝に上がりながら、リーグ戦では5試合で1勝のみとなっている。さらにカルロス・フェルナンデス、バレネチェアらに加え、ザハリャン&ル・ノルマンまで負傷と“野戦病院”化しており、苦しい戦いが続きそうだ。 ■レアル・マドリードvsアトレティコ・マドリード 好調のレアル・マドリードは現在ラ・リーガで6連勝中。前節はホセルの2ゴールでヘタフェを下し、マドリードダービーへはずみをつけた。一方で、ネガティブな面も見逃すことはできない。すでにティボー・クルトワ、ダヴィド・アラバ、エデル・ミリトンが長期離脱中だが、前節はアントニオ・リュディガーが負傷。本職CBはナチョのみとなり、カルロ・アンチェロッティ監督は守備陣のやりくりに苦労していることは間違いない。アンチェロッティ監督はリュディガーのアトレティコ戦出場が可能であることを示唆しているが、攻撃陣が波に乗るライバルを侮ることはできない。 一方のアトレティコは前節はラージョ・バジェカーノを2-1と下し、ラ・リーガ3連勝を達成した。アルバロ・モラタは筋肉系の問題で欠場したが、メンフィス・デパイが3試合連続ゴールと好調を維持。アントワーヌ・グリーズマンやバリオスは健在で、今冬には期待の新星フェルメーレンも加わった。大エースであるモラタもレアル・マドリード戦には間に合うとみられており、すでに練習に参加中。メンフィスとともに強力な前線のオプションとなりそうだ。