古書との出合い求め続々 鯖江で初のフェス
古書にスポットを当てた「SABAE BOOK FES(鯖江ブックフェス)2024」(福井新聞社後援)は11月9日、福井県鯖江市文化の館前交流広場を主会場に開かれた。秋晴れの下、古書専門店の販売コーナーや古本市などが一堂にそろい、大勢の来場者が本との出合いを楽しんだ。 さばえ図書館友の会などでつくる実行委員会が「本好きをくすぐれ! 古書こしょフェス」をテーマに初めて企画した。 北陸の古書店は、メアリ書房(福井市)や近八書房(金沢市)を含む4店が出店。大手取次の配本を受けない個性派の県内独立系書店は、富士書店(鯖江市)や小豆書房(池田町)など7店が販売ブースを設け、本好きの人たちがお気に入りの一冊を買い求めた。 フリーマーケット形式の古本市や古本0円市のコーナーが設けられたほか、市図書館は無料配布の除籍本約900冊を並べ、人気を集めた。福井新聞社の出版物販売コーナーなどもあり、来場者は本尽くしの一日を満喫していた。 市文化の館ではトークプログラムとして、シンガー・ソングライターのヒナタカコさんら3人が本や詩などをテーマに順次語った。 親子で訪れた福井市からの来場者は「娘が本が好きで来ました。風が気持ちよく、自然と触れ合いながらいい本に巡り合えたら」と話していた。