鈴木康友氏は「やります」、大村慎一氏は「有言実行」 共に「オール静岡」でリニアは「推進」
前浜松市長の鈴木康友氏が会見を開き知事選挙への出馬を正式に表明しました。一方、先に出馬を表明した元副知事の大村慎一氏は具体的な政策を発表しました。 鈴木康友氏: 「これはですね。「やります」というスローガンでございますけれども、今から17年前に、最初に私が市長選に出た時のスローガンでございます。 今回、県知事選挙出馬にあたりまして、もう一度、この原点に立ち戻り、「やります」の精神で、これからの県政のかじ取りをしていきたいというふうに思っております。私がこれまで積み上げてきた知見・経験、ネットワークを全部注ぎ込んで、これからの静岡県の発展のため、「オール静岡」で取り組んでいく所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいというふうに思います」 鈴木康友氏は浜松市出身の66歳。 衆議院議員を経て、浜松市長を去年4月まで4期16年務め、産業政策や行政改革などで実績を挙げました。 “市長から知事へ”目指す県知事像については、次のように語りました。 鈴木康友氏: 「県を引っ張っていくリーダーとしての資質と、きちんと県民の皆さんに、わかりやすくいろんな事を発信して行くということが大事だろうと思っております」
オール静岡、リニアは推進
SATV石田和外キャスター: Q.大村さんが「オール静岡」ということばを使っている中で、鈴木康友さんも「オール静岡」というフレーズを語ることによって、先程ありましたように、有権者は、分かりにくいんじゃないかなと。それでも、この「オール静岡」という言葉を使うのはどうして? 鈴木康友氏: 「いや、これは、だって、県知事になれば、すべて県民の付託に応えていかなければなりませんので、誰がやっても「オール静岡」じゃないかというふうに思います。」 「私はやっぱり、川勝知事の一番の魅力は、発信力であったと思います。文化行政を中心に、いろいろ静岡県を、国内外に発信をされてきましたし、選挙のたびに、多くの得票を獲得するというのは、県民の支持の表れでございますので。一方で、産業政策をはじめ、いくつかの点ではですね、私、市長として、端から見ておりましたけれども、これまず静岡全体でやったらいいのになと、いうようなこともいくつかございます。スタートアップ(企業支援)も、これ県内全体に広げていけばですね。静岡県ってすごいポテンシャルを持っていますので特に東部なんかですね。東京、首都圏のスタートアップ(企業)を、もっともっと誘致できると思うんですね」 また、リニア問題へのスタンスについては 鈴木康友氏: 「これは私は、ずっと「推進」というものを表明しておりますので、そのスタンスは変わりません。ただ、やはり川勝知事がいろんな課題を、明確化し、深掘りをされました。特に大井川の水資源の確保と、南アルプスの生態系の保全と、この2つの課題があるというふうに認識しておりますけれども、それについては、今水については田代ダム案という新たな解決方法、これから具体的な手法が示されるというふうに伺っていますけれども、そうした、いろんな手法が見えてきましたので、しっかり環境との両立を図りながら、リニアを推進していく」 石田和外キャスター: Q、「リニア推進」というのは、議論の方向性としては静岡工区の着工を認める方向性で議論を進める? 鈴木康友氏: 「課題がクリアになれば、当然それは着工を認めていくことになると思います」 「リニア推進」を明言した鈴木氏。 県営の新浜松球場建設については…。 鈴木康友氏: 「私、やっぱりドームがいいと思います。密閉型のドームにしますと空調含めてすごくお金がありますけど、いわゆる開放型といってですね。風をうまく取り組む形にすればですね、空調がいらなくなりますので、後のメンテナンスのすごくコストダウンできるんですね。国立競技場なんかその方式を使ってるわけですけれども。いろんな実はやり方がありますので、そうしたものを、いろいろ検討しながらですね。私は進めていく必要があると考えています」 県西部の経済界から支援を受ける鈴木氏。 15日の会見には、浜松商工会議所前会頭のハマキョウレックス・大須賀会長と現会頭の遠州鉄道・斉藤会長が同席しました。 Q自分で分析している弱みというか、乗り越えるべきところは? 鈴木康友氏: 「やっぱり僕は“浜松”とか、“西部の人間”というふうに思われていますので、「そうじゃないよ」と、ちゃんと全県を視野に入れて、これからやっていきますよということをいかにこれから分かっていただけるか、そこの1点に尽きると思います」