課題研究の一環で商品化した「ぷるんとせっけん」と「若銀鮭の南蛮漬け」をＰＲする生徒＝境港市竹内町、境港総合技術高校

　境港総合技術高校（鳥取県境港市竹内町）が７日、地元水産物を使った新商品「ぷるんとせっけん」「若銀鮭（ぎんざけ）の南蛮漬け」をお披露目した。商品価値が低下したワカメや生産過程で食用として利用されない幼魚に食品・ビジネス科の生徒たちが目を付け、地元企業の協力も得て商品化した。１２日に校内で開く第２０回総合技術フェアを皮切りに、正式に２品の販売を始める。 　ぷるんとせっけんは、出荷期を過ぎ商品価値が下がった山陰地方産ワカメに着眼した品で、カンダ技工（米子市河崎）が協力。同社によると、ビタミンやミネラルといった成分が含まれるワカメエキスを抽出配合した。 　パッケージデザインなどに関わった生徒ら３年生３人は「フローラル系の香り。手洗いで使ってると肌がすべすべになった」とＰＲする。１２日は催事価格６００円で販売する。 　若銀鮭の南蛮漬けは、境港市沖の美保湾で養殖される境港サーモン（ギンザケ）の生産過程で間引かれる幼魚に着目し、２０２２年度から開発に着手。海産物のきむらや（同市渡町）が商品化し、２３年度秋には同市内であった催事で試験販売し、手応えもあったことから本年度から本格的に販売を始める。総合技術フェアでは限定価格２００円で販売する。

　両商品とも同フェア以降、小売店などでの販売も始める予定という。