カレーうどんにウズラの卵が20個! 下北沢の老舗蕎麦屋『広栄屋』の名物カレーうどんに度肝を抜かれた!
待っている間、なにげなく卓上のメニューを広げてみると、そこに「Ojiyaカレーうどん」の食べ方が書いてありました。 「カレーうどんを普通に味わう。うどんを食べ進めると、とろろがかかったご飯が出てくる。カレーとからめて二度目の味を楽しむ。※注意:最初に混ぜないように。楽しみが半減しちゃうよ」 ………………!?!? 注文前に気づくべきでした。そもそも「Ojiyaカレーうどん」という名前がおかしい。大量のウズラの卵に目を奪われ、「Ojiya」が何を指しているのかよく考えずに注文しましたが、このカレーうどん、丼の下に「おじや」が入っているのです。まさかの二層式。つまり事前予想の遥か上を行く超ハイカロリーなメニューということです。
しかし、なぜカレーうどんに「おじや」が入っているのか……? そこで丼が運ばれてきたタイミングでお店の方に聞いてみると、「この二層スタイルは、もともと愛知県豊橋市で出している“豊橋カレーうどん”と同じなんですよ」と教えてくれました。 調べてみると、豊橋市のご当地グルメ「豊橋カレーうどん」は、ここの「Ojiyaカレーうどん」とまったく同じで、とろろごはんの上にカレーうどんを載せ、さらに豊橋産のうずらの卵をのせるスタイル。余りがちなカレールーを最後まで美味しく食べてもらうために、このスタイルが考案されたんだそうです。
確かに、お店でカレーうどんのうどんを食べ終わると、カレールーがかなり残ります。白いごはんを別に頼んでいれば別ですが、注文時にそこまでカレーが残るとは予想していないことが多いので、結局ルーが最後に余ってしまいがち。でも最初からご飯が入っていれば、最後までカレールーを楽しめますよね。 というわけで、さっそくいただきます。 大量のウズラの卵を避けて、うどんを引っ張り出します。アッツアツです。ハフハフしながらすすると、やわらかくもちもちしたうどんにカレールーがしっかりからみ、超絶に美味しい。このカレールーがまた、蕎麦屋のカレー的にしっかりダシが効いたタイプで最高です。具材は、ネギ、油揚げ、そして豚肉もたくさん入っています。