なぜ恵方巻きを黙って食べる?余った豆のおすすめの食べ方は? 「節分」の疑問を神社に聞いてみた【みんなのハテナ】
KSB瀬戸内海放送
Park KSBアプリに皆さんから寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。2月3日は節分ということで、今回は「節分」のハテナです。 【写真】田村神社「節分祭」のお笑いライブのゲストにシャンプーハット
■「なぜ恵方巻きを黙って食べるのですか?」(岡山市 岡山のたっちゃん 65歳) この疑問について探るため、1300年以上の歴史がある高松市の田村神社を訪ねました。 ここで、参拝客に聞いてみても……。 (参拝客は―) 「恵方巻きはなんでそちらの方向を向いて黙って食べないといけないかというのが分からないですね」 「黙って食べますよね。なんでかな」 田村神社の権禰宜、熊代伸哉さんに聞くと……。 (田村神社 権禰宜/熊代伸哉さん) 「恵方巻きはその年の恵方を向いて食べるということなんですけど、恵方には『年神様』という年の神様がいらっしゃるということでありまして、神様の方に向いて食べる、イコール、ガヤガヤするよりは静かに食べた方がいいんじゃないかと思いますし、あくまで私の見解なんですけど。作った方への感謝ですとかお米とか具材への感謝を込めてたまには静かに食べていただくのもいいんじゃないか」 ちなみに2024年の恵方は「東北東」です。 (田村神社 権禰宜/熊代伸哉さん) 「十干(じっかん)・十二支というものがありまして、十干というのは『甲乙丙丁』とかいうものなんですけど、それと十二支というのを組み合わせたのが60種類ありまして、それが毎年変わっていくんですけど、そのうちの1つが2024年『東北東』になっているということでございますので」 また、節分といえば「豆まき」をイメージする人も多いのではないでしょうか。 熊代さんによると、豆まきには「魔」を「滅」するという語呂合わせで縁起がいいとされる「まめ」を悪いものの象徴である「鬼」に投げることで「邪気をはらう」という意味が込められているそうです。 さらに、その豆を食べることで、健康や幸せを祈ると言われているそうです。 そんな、豆まきについても……。 ■「なぜ年の数だけ豆を食べるのですか?」(笠岡市 ベーコン 64歳) これについて熊代さんの見解は……。 (田村神社 権禰宜/熊代伸哉さん) 「諸説があるんですけど、日本人というのは昔から数字というのに非常にこだわりを持っておりまして、そういった意味で自分の年の数だけ豆を食べるという風習ができたのだろうと思っています」 ちなみに、節分の日に余った豆のおすすめの食べ方も聞いてみました。 (田村神社 権禰宜/熊代伸哉さん) 「この時期でいうとお正月に食べたお餅が余っている方がいらっしゃると思うんですけど、私なんかは余った豆はきな粉にしてお砂糖とともに餅にかけて食べたりしております。また、ひじきと一緒に煮ていただいたり、豆ごはんにしていただいて召し上がっていただければいいんじゃないか」 続いての疑問は地域に伝わる「節分」の風習について……。 ■「どうしてイワシを玄関に飾るのですか?」(岡山市 あんバター 54歳) 全国の祭りをサポートしている「オマツリジャパン」によると、節分にイワシを食べるのは主に関西地区などの西日本が中心だといわれているそうです。 (田村神社 権禰宜/熊代伸哉さん) 「イワシとともにヒイラギというものを飾るんですけど、ヒイラギというのは、とげとげしいものでございます。イワシというのは非常に臭いが強い魚といわれていますので、とげと臭いでもって鬼が家にやってこないように玄関にまつるといわれております」 またオマツリジャパンによると、愛媛県では節分にタラの木を玄関などにさして魔よけにする「鬼ぐい」と呼ばれる風習もあるそうです。 田村神社では2月3日の節分に「節分祭」が開かれ、豆まきや鬼やらい、お笑いライブなどが行われます。 (田村神社 権禰宜/熊代伸哉さん) 「たくさん笑っていただいて多くの福をお持ち帰りいただいたら」
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