「発掘から52年でようやく…」 高松塚古墳から出土した「木棺」復元 9日から一般公開 奈良・橿原考古学研究所付属博物館で
奈良県明日香村の高松塚古墳から出土した「木棺」の復元が、9日から一般公開されるのを前に、報道陣に公開されました。 木棺は厚さ2センチに満たない杉板に、銅のくぎを打ち込んで組み立てられ、さらに漆(うるし)で固めながら、布を貼り付けて仕上げられています。 極彩色の壁画で知られる高松塚古墳(7世紀末~8世紀初め)の、1972年の発掘調査で見つかった断片をもとに、橿原考古学研究所が奈良文化財研究所などと共同で復元したものです。 橿原考古学研究所の青柳正規所長は、「発掘から52年たって、ようやく完成したという感じがする。復元ができたことで、高松塚古墳がお墓であるということが、はっきり分かるようになったんじゃないか」と話しています。 復元された棺は9日から来年の1月14日まで、橿原考古学研究所の付属博物館で公開されます。
ABCテレビ