韓国の最速163キロ右腕がMLBよりNPBを目指すワケ グラブにカタカナ、語った日本野球への憧れ
日本野球の技術に興味、参考にしている名前がポンポン「タイセイ…」
「高校の時みたいに球速が出たわけではないんですが、一度してみたかった経験なので。韓国のために一生懸命投げるのはもちろんなんですけど、その中でどう投げれば抑えられるかと考えながら投げました」 いつか叶えたい夢まで、イメージしてのマウンド。パワーよりも技術を磨き上げて戦う日本野球には、参考にしたい選手も多いという。普段からNPBの試合を見ているだけあって、具体的な名前がポンポン飛び出す。 「まず横山陸人選手(ロッテ)、大勢選手(巨人)ですね。特にフォームが似ているので。あとは宮城選手(オリックス)とか。宮城選手は利き手は逆ですが、投球スタイルが似ていると思っているんです。スローカーブを自信を持って投げているのが好きなんですよね。他にも学びたい選手はたくさんいます」 キム・ソヒョンは、話題となったU-18W杯の最中に韓国プロ野球のハンファからドラフト1位指名されプロ入り。ただ現状では「今年は1軍と2軍を行ったり来たりで、ちょっと不安だったりもしました。ただ後半ちょっと良くなったので、来年はもっと成長できるんじゃないかと感じています」と、素質を完全に開花させているとはいえない。今季は37試合に登板し1勝2敗10ホールド、防御率3.76。それでも近い将来、韓国代表の強力なリリーフとなると見込まれ代表入りした。 「もっと、成長しないといけないな。まだまだ足りないと思わせてくれる大会でした」 18日には豪州との最終戦でもリリーフ登板。こう言い残して球場を後にした。海外の選手にも、NPBの魅力は伝わっている。いつか日本のマウンドで、磨いた技術を披露する日が来るだろうか。
THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori