渡邊圭祐が自分を「親不孝」だと思う理由。「大学まで出たのに、役者になるって言って……」
山田風太郎さんの小説『八犬伝 上・下』をオールスターキャストで映画化した『八犬伝』では、八犬士の一人で「孝」の珠を持つ犬塚信乃として出演する渡邊圭祐さん。 【画像】最近した「親孝行」は何? 渡邊圭祐さんの答えは… 渡邊さんに親孝行エピソードや「もし1週間お休みがあるなら?」という夢プランを語っていただいた。
お金持ちのイメージを持たれている
――信乃のような剣士の一面を見せたかと思うと、現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」では藤原頼通役もハマり役ですね。渡邊さんは非常に振れ幅の大きい俳優さんですよね。 ありがとうございます。頼通は名家の息子なんですが、僕、王子様キャラというか、お金持ちの役が多いんです(笑)。 ――確かに、そうですね!! お金持ち、御曹司とかの役が多くて。何だかそういうイメージを持っていただけているようです(笑)。 ――『八犬伝』でいうと、信乃は自分にぴったりだったと思いますか? ほかにチャレンジしてみたい八犬士のキャラクターはいます? 八犬士のみんなは、それぞれがハマっているなあと思っています。中でも犬飼現八のキャラクターにはすごく惹かれましたし、水上(恒司)くんの役へのアプローチがいいなと思いました。でも、意外と僕もあの月代(さかやき)(額から毛を剃り上げた髪型)、いけると思います!
最近、親孝行してる?
――信乃は「孝」の珠を持つ人物です。渡邊さんのなかにある「孝」の部分もぜひ教えてください。 僕の中の「孝」ですか……。仕事をしっかりするという面ではちゃんと親孝行しているかもしれないですね。 地元が宮城なので、ふつうは帰らないと姿を見せられないじゃないですか。でも僕の場合は、映像作品に出れば出るほど、家族は息子の近影を確認できることになるので、作品に出させていただくことが親孝行かなと。でも、生き方に関しては親不孝だなあと思います。
今年の母の日にしたこと
――なぜでしょう? 高い学費を払ってもらって大学まで出たのに、それまで1ミリもやっていなかった役者の仕事をするために「東京に出る!」と僕は言ったわけで。親としては「何でこの仕事なんだろう?」みたいな気持ちもあるんじゃないのかなあって。 親のことは尊敬していますし、大切にしているつもりですけど、僕は地元に帰ったとき、実家にいることがほぼないんです(笑)。友達と会う時間が9割なので、その辺も親不幸だなと思っています。 ――親御さんとの最近のエピソードはありますか? 今年は母の日と誕生日に、花を贈りました。 久しぶりに覚えていたので、「何か贈っておこうかな」と贈ってみました。親孝行って皆さん何をするんですか? 旅行に行ったりするのかな。 ――離れて暮らしていらしたら、実家に帰って顔を見せるのが一番だと思います! 結構頻繁に帰ってはいるので、じゃあよかった! ――毎日お仕事でご多忙だと思いますが、もし「1週間お休みをあげる」と言われたら、何をしたいですか? めっちゃ迷いますが、地元の友達と予定を合わせて旅行に行きたいです。海外か、沖縄。僕、沖縄に行ったことがないから。地元の友達と行けるときに旅行に行きたいという思いが年々強くなっています。これからどんどん、変わっていきますよね。 ――ライフステージがそれぞれで変化していくということですよね。 子どもができる友達も出てくるだろうし。そうすると、ひとりだけ暇な男ができちゃうからちょっと寂しいなと思って。この仕事を始めるくらいからずっと「行きたい」と言い続けているので、早いタイミングで旅行に行きたいですね。 ――海外ならどこがいいですか? 今みんなで話しているのは、タイ。仲間の一人がタイに行って「すごく面白かった!」と言っていたので、「じゃあ行くならタイか」と。単純ですけど(笑)。 渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ) 1993年11月21日生まれ。宮城県出身。2018年「仮面ライダージオウ」で俳優デビュー後、映画『鋼の錬金術師』シリーズ、『三日月とネコ』などの話題作に出演。現在は大河ドラマ「光る君へ」(NHK)に藤原頼通役で出演中。12月13日には映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』、2025年3月20日、5月1日には『女神降臨 Before/After』が公開。 衣装クレジット ジャケット81,000円、パンツ49,000円/以上すべてKOH’S LICK CURRO(KOH’S LICK CURRO)、シャツ4,950円/Casper John(Sian PR)、その他スタイリスト私物 問い合わせ先 KOH’S LICK CURRO 03-6427-1405 Sian PR 03-6662-5525
赤山恭子