レゴからグランツーリスモ3まで 自動車ライターを「クルマ好き」にしたおもちゃ達
レゴ
レゴは世界最大のタイヤメーカーだ。確かに非常に小さなタイヤだが、それでもタイヤであることに違いはない。 それは、僕を含め多くの人々が、ブロック状のピースと自由な想像力だけを使って、思い思いにクルマを作るという成長期を過ごしたからだ。 誤解のないように言っておくと、ここで触れているのは最新の自動車メーカーの正規ライセンス品ではない。昔は、一般的な「シティ」セットのクルマで我慢するか、ピースのマルチパックを買って自分で作るしかなかった。 僕はそれが大好きだった。ブロックでおもちゃのクルマを作る僕の能力が、現実世界のエンジニアリングの領域にまで及んでいたらなぁ……。 (ジェームズ・アットウッド)
コリン・マクレー ザ・ラリー(プレイステーション)
子供の頃って最高だったよね。父の親友が、僕を見るたびにキツく巻いた20ポンド札を僕の手にブン投げていた時期があった。 それで必然的に近所のゲームショップに行くと、ある時20ポンドに値下げされたプレイステーション用ゲーム『コリン・マクレー ザ・ラリー(Colin McRae The Rally)』に出会った。 僕はこのゲームに何時間も何時間も費やした。ほとんどの人が「555」のリボンをつけたインプレッサを懐かしむけれど、不思議なことに僕の一番の思い出は、駐車場をスコダ・フェリシアで走り回るラリースクールだった。 (マレー・スカリオン)
ラジコンのスバルWRX STi
実際にはそうではなかったと思うが、僕の記憶では最高速度50km/hで走れた。スケールダウンした50km/hではなく、リアルな50km/hだ。 世界ラリー選手権(WRC)にちょっと興味を示しただけの10歳の子どもには、とんでもなく速くて、ちょっと本格的過ぎたかもしれない。それでも楽しい時間を過ごした。 ジョイスティックではなくトリガーコントローラーがついていて、つまり大人のラジコンカーだったわけだ。何センチも動くサスペンションと、(記憶では)かなり本格的なタイヤも装備していた。 砂利の駐車場でWRC映像のお気に入りのシーンを再現しようとしたものだ。そのときの僕の映像がなくて、本当に良かったと思う。 (フェリックス・ペイジ)