アリババの社債発行、海外債務返済や自社株買いに充当へ-発行額未定
(ブルームバーグ): 中国のアリババグループ・ホールディングは、ドル建てと人民元建ての社債発行を担当する複数の金融機関を選定した。調達した資金は、海外債務返済や自社株買いに充てる。
17日の発表によると、発行額や利率などの詳細は未定。ブルームバーグは15日、アリババが総額約50億ドル(約7700億円)相当の社債発行を検討していると報じていた。
事情に詳しい関係者によると、年限が5.5年と10.5年、30年のドル建て無担保シニア債を計画しているという。オフショア人民元建て債の年限は3.5年と5年、10年、20年となる予定。
アジア債を巡っては中国の景気刺激策が好感され、ドル建ての利回りプレミアムはここ数週間で過去最低水準まで低下した。
アリババの徐宏最高財務責任者(CFO)は15日の7-9月(第2四半期)決算の電話会議で、流動性が比較的高い米上場株中心に取得を検討していると説明した。同社の株価は10月の高値から25%近く下落しているが、年初来ではなお約14%高となっている。
発表によると、社債の調達資金については、一般的な事業目的にも使われる予定。
アリババは5月、50億ドル規模の転換社債を私募で発行したばかり。この規模は当時、アジア企業によるドル建ての転換社債では過去最大だった。
アリババが公募市場でドル建て債を発行するのは2021年以来となる。
原題:Alibaba to Offer Notes for Debt Repayment, Share Repurchases (1)(抜粋)
--取材協力:Ameya Karve.
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Wei Zhou