アスリートじゃなくても有効! 北口榛花さん実践「うつ伏せ」は最強の疲れ解消法 「疲れた」と思ったら、まずは5分間だけお試しを
最後にエクササイズをご紹介します。 そして、ここでは北口選手も実践している、いすに座った際の姿勢の整え方もご紹介します。 一般的なのは、背もたれと骨盤の隙間がなくなるように深く座り、背もたれに背中全体を預ける方法です。足が床から浮いてしまう場合は、足の下に台を置くといいでしょう。 より積極的に姿勢を整えたい方は、いすの前方に浅く腰掛け、足を腰幅程度に開いて手前に引く座り方をしましょう。こうすると骨盤よりも膝の位置が下がるので立ち姿勢に近づき、骨盤が立ちやすく、背すじも正しいS字カーブを描きやすくなります。
この座り方なら、パソコン作業や書き物をしていても、体にかかる負担はミニマムですみます。北口選手の場合は、座位をさらに立った状態に近づけるため、いすに三角形状のクッションを置いています。 現在もヨーロッパで転戦している北口選手ですが、秋には帰国してさまざまなメディアで姿を見る機会があると思いますので、その際には、ぜひ座り方にも注目してみてください。 ■エクササイズ&姿勢リセット法 最後に疲れが取れるうつ伏せリカバリー法と、長時間のデスクワークで姿勢が崩れたときにリセットできる座り方をご紹介します。
■うつ伏せリカバリー法 ①うつ伏せになって膝下にクッションを置き、体を真っすぐに伸ばす。両肘を肩の下に置いて上体を反らせ、顔を正面に向ける。上体を反らすのがつらいときは、両手を床に置いてあごを乗せる。 ②つま先を床にぶつけないように注意しながら、両膝を交互に10回ずつゆっくり曲げ伸ばしする。 30秒インターバルを挟んで3セット行い、そのままリラックスする。 ■姿勢をリセットする座り方 ①安定したいすの座面の前方にお尻を置き、足を軽く開き手前に引き寄せる(かかとは自然に上がる)。いすが低い場合はクッションなどを置く。
②両手で骨盤の上部を挟んで、骨盤がやや前に倒れるようにしたら、胸を高く引き上げて顔を正面に向ける。つま先で体をしっかり支え、楽に呼吸をしながら30秒キープする。 座り作業が1時間続いたらこのポーズで姿勢をリセットする。 (イラスト:竹口睦郁)
坂詰 真二 :スポーツ&サイエンス代表、フィジカルトレーナー