パリパラ「金」の熊本出身3選手に「県民栄誉賞」 木村知事「県民の大きな誇り」 車いすラグビー乗松、島川、車いすテニスの田中の3選手
熊本県の木村敬知事は23日の定例記者会見で、パリ・パラリンピックで金メダルを獲得した車いすラグビー日本代表の乗松聖矢選手(34)=荒尾市出身、熊本市在住=と島川慎一選手(49)=長洲町出身、車いすテニス女子ダブルス日本代表の田中愛美選手(28)=菊陽町出身=に県民栄誉賞を贈ると発表した。 パラリンピック出場選手を対象者とするのは初めて。木村知事は「金メダルを取った人で活躍が素晴らしい人には、五輪と同じように授与すべきだと思った」と説明。今回の3人の選定理由については「国民に敬愛と感動を与えた。県民の大きな誇りにもつながった」と述べた。 このほか、パリ五輪・パラリンピックで銅メダルを獲得した県勢選手に県スポーツ特別功労賞を贈ることも発表した。 パリ五輪ではフェンシング女子フルーレ団体の菊池小巻選手(27)=熊本市出身=と、バドミントン女子ダブルスの志田千陽選手(27)、松山奈未選手(26)=いずれも再春館製薬所所属=を選定。パラリンピックでは競泳2種目で銅メダルを獲得した富田宇宙選手(35)=熊本市出身=を選んだ。
県民栄誉賞は1984年のロサンゼルス五輪で金メダルを獲得した柔道の山下泰裕氏を皮切りに、これまで12人が受賞している。(嶋田昇平)