GANG PARADEが“夜”で覆すイメージ像 新作『The Night Park E.P.』を大解剖するロングインタビュー
“みんなの遊び場”をコンセプトに活動している13人組アイドルグループ、ギャンパレことGANG PARADE。WACK所属のアイドルグループとして活動歴が長く、彼女たちの持ち曲は今では150曲を超えている。そんな彼女たちのライブは、全力のコールや振りコピが発生する熱量の高さ、楽しさが最大の魅力だとも言える。そんななか、今回完成したEP『The Night Park E.P.』は、”夜”がテーマであり、音楽ジャンルとしてもエレクトロやダンスミュージックが主になっている。本作は、近年のギャンパレ像をいい意味で壊す──もとい前身グループから彼女たちを知る人であれば原点回帰にも思える作品に仕上がっている。 【全ての写真】GANG PARADEメンバー13人の最新撮り下ろしカット(全29点)
みんなの遊び場”が意味するもの
──Bezzyでのインタビューは初めてなので、まずはGANG PARADEを初めて知る人に向けてグループの紹介をお願いします。 ユメノユア:GANG PARADEは“みんなの遊び場”をコンセプトに活動している13人組のアイドルグループです。活動期間は長いんですけど、メンバーの加入、脱退を経て、今は13人で活動しています。歴が長く曲が150曲以上あるので、今は13人でのライブパフォーマンスを作っている途中なんですけど、日々何か新しいことができないかと模索しながら、遊び人(ファン)のみんなとライブを一番大切にしているグループです。 ──今グループで流行っていることはなんですか? テラシマユウカ:アニメは定期的に流行るかな? アイナスター:韓国のアイドルが好きなメンバーは多いよね? ユイ・ガ・ドクソン:あとはしょうもない流行りですね。 アイナスター:語尾に“ちゃむ”をつけるのが流行っていました。 ──“ちゃむ”ですか? アイナスター:語尾に“〇〇ちゃむ”とつける“んぽちゃむ”というキャラクターがいるんです。それで、みんなが一斉に言っていたら不快になる人が出てきて禁止になりました(笑)。 チャンベイビー:あとは「野生の馬」。 アイナスター:「野生の馬」というのは合唱の曲なんです。“野生の馬”って歌うだけのトリッキーな曲で、メンバーの数名だけがそれを知っていたんですね。知っている人だけで盛り上がっていたら、知らない人が“うるさい!”って、これも禁止令が出ました(笑)。 ココ・パーティン・ココ:突発的にそういうブームができるんですけど、盛り上がりすぎて収集がつかなくなって、だいたい禁止令が出ます(笑)。 ユア:13人もいるのでみんなが平和に過ごせるようにしていて(笑)。 月ノウサギ:こういう感じのブームが日々あります。 ドクソン:ブームはすぐ去るしな。ちょっと前は「Gangsta Vibes」という曲の“Who are you?? /アナタダレ”という歌い出しを一生言っていました。 ──話は戻って、グループのコンセプトについてもう少し噛み砕いていくと、“みんなの遊び場”ってどんな場所だと思いますか? ユア:音楽を自由に楽しむ場所。自由に踊る人もいるし、いわゆる振りコピをする人もいるし、推しメンバーやステージ全体をじっくり観ている人もいるし、動画撮影、写真撮影がOKなグループなので、動画や写真を撮ってSNSにアップする方もいて。それぞれの楽しみ方でギャンパレの音楽を楽しんでくれているのではないかなと思います。 ──ユアさんが言ったように“自由に楽しむ”ことこそがギャンパレのライブの真髄だと思っているんです。そんななかで、今回完成した“夜”をテーマとするEP『The Night Park E.P.』は、“遊び場”としてワァーっと盛り上がるものとは少し趣の違う作品になりましたよね。新たなクリエイターを起用したこともありますし、ギャンパレ像を壊すとまでは言い過ぎかもしれないですけど、思い切ったことをしたなぁと。 ココ:私も思い切ったことはしたなと思っていて。新たなサウンドクリエイターの方たちと関わる機会をいただいて、歌い方とか楽曲の方向性とかもすべてが新しかったんです。特にカッコいいGANG PARADEを13人で見せる機会がこの1年半ぐらいはなかなかなかったから、思い切っているなと思います。 ──そういう思い切った作品に対して、遊び人からはどんな反応があると思いますか? ヤママチミキ:リリースさせてもらうたびに今までになかった楽曲をどんどん出していたので、今回もきっと“またギャンパレが新しいものを見せてくれたな”と率直に思ってもらえるような気がします。今までもかわいい曲はあったけど、また違ったジャンルのかわいさの曲だったりとか、カッコいいに振り切っている曲があったりするので、この1枚でもギャンパレというものを物語ることができるのかなと思っていて。なので、楽しんで聴いてもらえそうかな。一曲一曲が独立している感じがあるので、飽きずにひとつの作品をまるっと聴いてもらえると思います。