<早川惺さん>最年少17歳で司法試験合格、高校2年生の素顔 クリスマスプレゼントに「六法全書」 「モンスター」Pと対談
悩める早川さんは、公民の授業が好きなことに気付いた。中でも、日常的な題材をもとにした討論形式の授業にかじりついたという。
「もしかしたら、これなら夢中になってやれるんじゃないか、将来やりたいことにつながるかもしれないと思い、中学3年生のクリスマスプレゼントに六法全書をお願いして、勉強するようになりました」
「実際に勉強を始めてみたら、これがもうめちゃくちゃ面白くて。社会の仕組みや法の仕組みを勉強すればするほど、もっと知りたいっていう、スパイラルに入っていった感じです。それで、司法試験には年齢制限がないので、受験資格を得るための『予備試験』をまずは目指してみようと思いました」
◇両親は「覚悟を持ってやりなさい」とエール 「自分ごととして捉えられた」
司法試験を目指すにあたり、猛勉強の日々がスタートした。「平日は、学校から帰って、塾のオンライン授業を午後10時、11時まで受けるという生活でした。休日は6、7時間は少なくとも勉強してました」と興味のおもむくまま、がむしゃらに、目標に向かっていった。
「何より、興味が原動力だったので、効率的に計画的に勉強を進めるぞ、というよりは、分からないところとか、つまずいたところがあったら、徹底的に突き詰めて理解できるまで取り組むっていうやり方です。直前期は、限界まで頑張って、午前7時には起きて、午後11時まで1度も休まずに勉強するとか、休憩はご飯とお風呂だけみたいな感じでした」
両親は弁護士ではなく、法律にも詳しくない。それでも、早川さんの挑戦を応援した。その際に、言われた言葉を教えてくれた。
「好きなことをやればいいけど、やったことには責任を持ちなさい、と言われてきました。これは中学受験の時も同じで、中学受験をしたいと言い出したのも僕でしたし、司法試験、予備試験を受けると決めた時も、受けたいなら受ければいいと。ただ、中途半端に投げ出したりせずに、覚悟を持ってやりなさいって言われて。だからこそ自分ごととして捉えることができた。自分が好きで自分がやりたくて、これに魅力を感じてやってるんだって思えたので、それは本当にありがたかったです」