21歳ジャン「今は言葉で説明できない」 熱戦制し四大大会で初4強<全豪オープン>
全豪オープン
テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は24日、女子シングルス準々決勝が行われ、第12シードのジャン・チンウェン(中国)が世界ランク75位のA・カリンスカヤを6-7 (4-7), 6-3, 6-1の逆転で破り、四大大会初のベスト4進出を果たした。試合後の会見でジャンは「今は言葉で説明できないわ」と語った。 【サバレンカvsガウフ 1ポイント速報】 21歳で世界ランク15位のジャンが同大会に出場するのは3年連続3度目。2022年と2023年は2回戦で敗れた。 今大会には第12シードとして出場すると、1回戦で同76位のA・クルーガー(アメリカ)、2回戦で同54位のK・ボールター(イギリス)を下し大会初の3回戦に進出。その後3回戦で同94位のワン・ヤファン(中国)、4回戦で同95位のO・ドダン(フランス)を下し8強入りした。 迎えた準々決勝の第1セット、両者2度ずつブレークを奪い合いタイブレークに突入。タイブレークでジャンは2度のミニブレークを果たすも、相手にこれを上回る4度のミニブレークを許し先行される。 後がなくなったジャンだが第2セットは安定したプレーを披露。ファーストサービス時に82パーセントの確率でポイントを獲得し相手に一度もブレークポイントを与えず、リターンゲームでは第8ゲームでブレークを奪い1セットオールに追いつく。 ファイナルセット、勢いに乗ったジャンは13本のウィナーを決めるなど主導権を握り、第2ゲームから一気に6ゲームを連取。2時間20分の熱戦を制し、準決勝進出を果たした。 試合後の会見でジャンは「もちろん、この試合に勝てたことはすごくうれしい。彼女はとてもいいプレーをしていたからね。本当にタフな試合だったし、とても感情的だった。コートの上でテニス以上のものを得られたと思う」とコメント。 「この数年間、私にとっては山あり谷ありで、ようやくベスト8を突破することができた。そして四大大会で初めて4強入りを決めた。今は言葉で説明できないわ。幸せだし、もちろん自分を誇りに思う。でも、これは始まりに過ぎない。明日もプレーしなければならないからね。だから、メンタリティーを早く変えて、明日のゲームプランを崩さないようにしないと(笑)」 この勝利によりジャンは次週更新の世界ランキングでトップ10入りすることが決定。中国人選手がトップ10入りするのは、2014年に同大会を制した元世界ランク2位のリー・ナ(中国)以来、史上2人目の快挙となる。 そのリー以来となる大会制覇を目指すジャンは、準決勝で予選勝者で同93位のD・ヤストレンスカ(ウクライナ)と対戦する。ヤストレンスカは準々決勝で同50位のL・ノスコヴァ(チェコ)を6-3, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
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