【ばんえい・天馬賞】タカラキングダムが4歳三冠…阿部「ホッとしています」
【ばんえい・天馬賞】 1月3日、帯広競馬場で行われた11R・天馬賞(BG1・5歳上・ダ直200m)は、阿部武臣騎乗の1番人気、タカラキングダム(牡5・ばんえい・村上慎一)が勝利した。2着に2番人気のマルホンリョウユウ(牡5・ばんえい・金田勇)、3着にジェイホース(牡5・ばんえい・松井浩文)が入った。勝ちタイムは1:34.1(馬場水分1.9%)。 馬場水分1.9%で行われた本レース。サクラヤマトを先頭に各馬第一障害を越えていくが、道中は先頭が変わり積極的にレースを引っ張るのはクリスタルゴーストで、アシュラダイマオー、マルホンリョウユウと追走。中間点を過ぎて外からジェイヒーロー、キタノミネも位置取りを上げ先頭を入れ替えながら軽快に歩を進行。先頭で第二障害下に到達したジェイヒーローが一息入れると全馬揃う間もなく仕掛け、すんなりとひと腰で障害をクリア。続いてマルホンリョウユウ、少し間を置いてジェイホースが越えていく。ジェイヒーロー、マルホンリョウユウの2頭のマッチレースになるかと思いきや、ここから抜群の末脚を見せたのはタカラキングダム。4番手で障害を越えるとぐんぐんと先頭の2頭に迫り、残り10mで先頭に躍り出るとそのまま押し切ってゴール。昨年のキングフェスタに続く6頭目の4歳路線三冠馬となった。2着にはマルホンリョウユウが入り、脚色が鈍ったジェイヒーローをゴール前で交わしたジェイホースが3着に入った。タカラキングダムを管理する村上慎一調教師は天馬賞をキョウエイリュウで制した2022年以来2度目の勝利、騎乗した阿部武臣騎手はメムロボブサップで制した2021年以来2度目の勝利となった。 1着 タカラキングダム 阿部武臣騎手 「勝ててホッとしています。三冠というプレッシャーは少しありました。今日はレースの流れがすごく早くなると思っていたので、展開的には厳しいレースだったのですが、馬が良く頑張ってくれました。この馬は気ままなところもありますが、しっかりと最後まで歩いてくれるのが良いところです。レースは予想以上に展開が早く、あまり離されたら厳しいと思っていましたが、何とか1回だけ息を入れて、先行した馬がゴール前でいっぱいになってくれるのを待ちました。第二障害さえ上がってくれればと考えていたので、絶対に一腰で上げたいと思っていました。下りてからの末脚は良いのでそこにかけていました。最後まで良く辛抱してくれたと思います。これからもタカラキングダムの応援をよろしくお願いします」