【MLB】ドジャースに大打撃 グラスナウが右ひじ痛で今季中の復帰が絶望的に プレーオフの先発陣に不安
タイラー・グラスナウ(ドジャース)の2024年シーズンが終わりを迎えたようだ。右ひじの違和感が再発し、日本時間9月14日に予定されていた実戦形式の登板を中止したグラスナウは、精密検査を受けた結果、右ひじを痛めていることが判明。当分のあいだ、投球を中止することになり、今季中の復帰が絶望的となった。デーブ・ロバーツ監督は「大打撃だよ」とコメント。「彼の離脱は大きな痛手だ。でも対処していかないといけないし、穴を埋められる選手もいる。タイラーが戻ってきてくれることを期待していたが、残念ながらそれは起こらなかった」と語った。 ドジャースがブレーブス4連戦の初戦を落とす 現在31歳のグラスナウは昨年12月にトレードでレイズから加入。移籍してすぐに5年1億3650万ドルの大型契約を結び、今季はエースとしての活躍が期待されていた。今季ここまで22試合に先発して134イニングを投げ、9勝6敗、防御率3.49、168奪三振をマークしているが、故障が多いキャリアを送ってきたグラスナウにとって、シーズン134イニングは自己最多の数字。前半戦終了間際に腰の張りで故障者リスト入りし、8月中旬には右ひじの違和感で戦列を離れたが、2度目の故障者リスト入りから復帰することはできなかった。 グラスナウの復帰が絶望的になったため、ドジャースはプレーオフに向けた先発ローテーションのプランを練り直す必要がある。移籍後も安定した活躍を続けているジャック・フラハティ、故障者リストから復帰後の初登板で快投を見せた山本由伸の1~2番手は当確だが、それ以外に計算できる先発投手がいないのが実情だ。故障者リスト入りしているギャビン・ストーンとクレイトン・カーショウの復帰が期待されるが、復帰できたとしても、どこまで状態が回復しているかは未知数。場合によっては、本調子ではないウォーカー・ビューラーやボビー・ミラー、経験不足のランドン・ナックらを起用せざるを得ないかもしれない。 昨年の地区シリーズでは先発投手陣が崩壊し、ダイヤモンドバックスを相手に3連敗。屈辱のスイープ負けを喫した。今季も先発投手陣は盤石とはいえず、不安が残るブルペンも含め、世界一への道のりは険しいものとなりそうだ。