「AIで日本リセット」 ジェンスン・フアン-孫正義が手を握った(2)
◆各国訪問して「独自AI」強調するジェンスン・フアン氏 ファン氏は昨年訪日して当時の岸田文雄首相に会った際、日本に投資してクラウドとAI事業を拡張すると明らかにした。エヌビディアは日本主要企業のGMO、ハイレゾ、KDDI、ルティリア、ソフトバンク、さくらインターネットなどと協力するが、5月に日本経済産業省はここに7億4000万ドルの支援予算を配分すると明らかにした。 ファン氏は各国を訪問し、「独自のAIインフラを構築して独自のAIを開発するべき」というメッセージを伝えている。3週前にはインドでAIサミットを開いてインド最大企業リライアンス・ジオのムケシュ・アンバニ会長と対談し、年末までにインド内のGPU配布量を10倍に増やすことにした。10月にはデンマークがエヌビディア基盤で構築したAIスーパーコンピューター「Gefion」の稼働式にデンマーク国王と共に出席した。 ◆フアン氏「ブラックウェルにSKハイニックス・マイクロンのHBM3E入る」 ファン氏はこの日、エヌビディアの次世代AI半導体「ブラックウェル」に手に構造と特徴を説明し、「ここにはSKハイニックスとマイクロンが作ったHBM3Eメモリー8個が入る」と述べた。高帯域幅メモリー(HBM)の後発企業マイクロンは2月、「HBM3E(第5世代)の量産に成功し、エヌビディアの認証を受けてH200に搭載される」と明らかにした。ところがH200の次世代ブラックウェルもマイクロンのHBM3Eが使用されるとファン氏が公開したのだ。 エヌビディアが年内に出すブラックウェルには8層HBM3E、来年出すブラックウェルウルトラには12層HBM3Eが搭載される。SKハイニックスは9月、12層HBM3E製品の量産を世界で初めて開始したと明らかにした。