「これは勝てないよ…」『ドラゴンボール』強過ぎる敵キャラに「絶望を感じたシーン」
■ちょっと本気を出したナッパによって腕が切断された天津飯
「サイヤ人編」で凄まじい強さを見せたのが、ベジータと共に地球に降り立ったナッパだ。その前に登場する悟空の兄・ラディッツも相当強かったが、ピッコロや孫悟飯、クリリン、天津飯、餃子(チャオズ)といった面子で挑んでも勝てなかったのが彼である。 地球屈指の戦士たちを相手にまるで遊んであげているような余裕すら見せており、何度攻撃してもまったく倒せない。タフガイすぎるだろう……。 なんとか栽培マンたちを退けたピッコロらを相手に、満を持して構えをとり、力を込めて「はああああ……」と気合を溜めていくナッパ。大地が震え、見るからにやばそうな雰囲気だ。 「どいつからかたづけてやるかな…」と吟味をし、狙いを天津飯に定めたナッパは凄まじいスピードで向かっていき右腕を振り下ろした。すると、攻撃をガードした天津飯の左腕がスパッと切断……! 手刀ではなく拳で斬るなんてとんでもない威力だ。しかも、あの天津飯がガードすらできないなんて……この一撃だけで底知れぬ強さが想像できてしまう。さらに横で見ているベジータは「ふん…もろいやつらだ……」なんて言っているし、「サイヤ人ってどんなレベルなの?」と、震えた読者は筆者だけではないだろう。 さらに、命を懸けた餃子の自爆にも耐え、天津飯の繰り出した気功砲もまるで効かない。悟空がいないとはいえ、あのメンバーを相手に圧倒的な実力差を見せたのは凄すぎる。 だが、そんなナッパですら怯えるベジータが後ろに構えているこの状況。本当にこのあとどうなるのか、先が読めなかったものだ。
■「いたかったぞーっ!!!!!」20倍界王拳のかめはめ波を耐え抜いたフリーザ
『ドラゴンボール』で最強クラスの強敵といえば、魔人ブウや完全体セルというイメージがある人も多いだろうが、やっぱり「フリーザ編」のフリーザも外せない。十分に強い部下たちも逆らえず、あのベジータでさえ恐怖を感じる“宇宙の帝王”だ。 3段階の変身でパワーアップしたフリーザは、さしもの悟空も脱帽レベルの強さ。界王拳を使いながら攻撃を繰り出してもケロッとしているほど。 このままではラチがあかないので、悟空は界王拳を20倍まで引き上げることを決断。フリーザをパンチで吹き飛ばし、追尾しながらかめはめ波を繰り出した。しかしなんとフリーザはそれを左手だけで防いでしまう。 絶望に満ちた目で悟空が「…………!!! く…くそったれめ……!!!!」というシーンは、読者の気持ちを代弁しているかのようであった。もはや体もボロボロの悟空に対し、「いまのは いたかった…」「いたかったぞ――っ!!!!!」と、怒り心頭のフリーザ。 これまでどんな強敵も倒してきた悟空だが、さすがにこのときのフリーザほど「これは勝てない」と、思ってしまった読者は多いだろう。その後、フリーザは元気玉をも耐え抜く。 最後の“超えられない壁”という点においては、最高の敵キャラだったのではないだろうか。 ほかにもベジータの猛攻を防いだ「リクーム戦」や、超サイヤ人でも勝てなかった「人造人間・セル編」など、『ドラゴンボール』には絶望を感じる戦いが多かった。ただ、最終的に「悟空ならなんとかしてくれる」と思えてしまうのが、本作の最大の見どころともいえるだろう。 新作『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』では、悟空のどんな活躍が見られるのだろうか。初心に戻って楽しみたいものだ。
ジャッキー