バンクーバーで「アジア映画祭」開幕 アジア系が紡ぐ物語伝える
「バンクーバー・アジア映画祭」が11月7日、バンクーバーのCineplexインターナショナル・ビレッジ(88 W Pender St. Vancouver)で開幕した。(バンクーバー経済新聞) 【写真】「将軍」の出演者らも会場に 今年で28回目を迎える同映画祭はカナダで最も長く続くアジア映画祭。オープニングにはカナダ、米国で活躍するアジア系フィルムメーカーたちが参加した。 同祭創設者のバーバラ・リーさんは「今年のオープニング作品のハリソン・シュー監督が初めて出演したショート作品を発表したのはこの映画祭だった。アジア系の若い人たちが映像業界で才能を開花するきっかけになればと続けてきた活動が実りを見せているのは大変喜ばしいこと」と話す。「ここ数年アジア系の映像作品がやっと注目を集めるようになってきた。映画を通して知らない文化に出合い、さまざまな人の物語に触れることは、自分とは違う背景の人への理解を深める。アジアン・ヘイト(アジア系への差別)がいまだ見られるなか、映画祭を続けることの大切さを一層感じている」とも。 オープニング作品「Extremely Unique Dynamic」は幼なじみで親友の2人の男性がLAで共に過ごす最後の週末に映画を作ろうとする「少しハイ」な友情コメディー。実生活でも10年来の友人であるハリソン・シュー、アイバン・ラン両監督が主演、脚本も務め、息の合った演技を見せる。「映画と同様に自分がアメリカを離れカナダに戻るので、その前に2人で映画を作ろうと決めた」とシュー監督が話すと、ラン監督は「2人の友情のタイムカプセルのような作品」と笑顔を見せる。 オープニング会場には、今回作品を出品しているカナダや米国のアジア系監督らに合わせて、バンクーバーで撮影されたドラマ「将軍」の出演者らも参加した。 映画祭のチケットは、一般=20カナダドル、学生・シニア=12カナダドル。今月17日まで。
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