戸建てのメンテナンス周期って「10年」くらいで合ってますか?「修繕費用」は平均でいくらかかる?
戸建てはマンションとは異なり、修繕積み立て金がないため、自分でしっかりメンテナンスや修繕のための費用を準備しておく必要があります。 しかし、どれくらいの周期で修繕が必要なのか、いくらくらいかかるのかなど、購入前では分からないことも多いはずです。そこで本記事では、戸建てを建てた場合のメンテナンス周期・費用について解説します。
戸建てのメンテナンス周期はどれくらい?
戸建てのメンテナンス周期は、箇所にもよりますが、およそ22年といわれています。20年ほどたつと、直射日光や雨風にさらされる外壁や屋根が劣化してくることが多いため、塗り直しやコーキングの打ち替えが必要となるのです。 また、一般的な壁紙についても22~23年ほどが耐久年数といわれていることから、劣化している場合は張り替えを検討する必要があるでしょう。水回りや玄関・床下については、23年ほどで不具合が起こる可能性が上がってしまうため、修繕が必要といわれています。 ただし、上記のメンテナンス周期は一般的なものであり、使用方法や環境によっては早めの修繕が必要になるケースもあるため、あくまでも参考程度にとどめておいてください。
戸建てのメンテナンスにかかる費用は?
戸建てのメンテナンスにかかる費用は、修繕する箇所によって大きく異なります。不動産情報サービスの「アットホーム株式会社」が、新築一戸建てを購入して、30年以上住んでいる方337名を対象に行った「『一戸建て修繕』の実態調査」によると、各箇所の1回目の修繕費用は、表1のようになっています。 表1
※アットホーム株式会社「2023年『一戸建て修繕』の実態調査」を基に筆者作成 なお同調査によると、築30年以上の戸建てに対してかかった修繕費用の平均は、木造で628万8000円、鉄筋・鉄骨造で582万4000円だったようです。 ■メンテナンス費用はどこから捻出する? 1回のメンテナンスで数十万~百万円程度、30年間住み続けると、500~600万円ほどと金額の大きい戸建てのメンテナンス費用ですが、その費用はどこから捻出しているのでしょうか? アットホーム株式会社が行った同調査によると、特に修繕費を積み立ててはいないという91.1%の方のうち、「貯金から」という方が69.1%と約7割を占め、残りの上位2項目は、退職金(15.3%)と保険金(8.5%)だったようです。 将来の修繕費のために日頃から積み立てている方は全体の8.9%であり、全体の1割に満たない結果となりました。
戸建てを建てる場合はメンテナンスのことも頭に入れておきましょう
戸建ては木造でも鉄筋・鉄骨造でも、メンテナンスが不可欠です。メンテナンスをしなければ、家が住みにくい状態になってしまったり、資産価値が急激に落ちてしまったりします。 戸建てを購入する場合は、必ずやってくるメンテナンス時期のために、計画的に貯蓄や積み立てを行うことをおすすめします。 出典 アットホーム株式会社 2023年『一戸建て修繕』の実態調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部